電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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c2017/09/011水乃星透子の「永遠に落ち続ける少女」のイメージは、上遠野浩平の世代で考えると岡田有希子だろうか。或いは同時代の草薙素子か。95年の映画「攻殻機動隊」は駄作だが、ヴィジュアルだけは鮮烈だった。霧間誠一のモデルは、作者の世代的にニューアカデミズムの某かとも考えたけれど、まあ妥当にニーチェだろう。前作で所謂「不在の中心」だった霧間誠一、水乃星透子も中心人物でありながら事件が始まる前に死んでいるので、「VSイマジネーター」には「不在の中心」が二つある。この重複は恐らく意図的なものであり、他のモチーフでも見出せる。
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ササ0シリーズ2作目にして早くも上下巻。後々の基盤となる話がちらほら。
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慧0★★
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めーてる2024/12/09020年ぶりに再読!綺が「恋する人間」に成っていく様子がとてもとても好き。末真和子も好き。彼女が本で貯めた含蓄のある言葉と人間性が合わさって、とても緩衝材としての役割を担っていると思う。炎の魔女の活躍が少なかったのが少し残念。
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らいら2022/01/230一作目と同様に、様々な人の間で視点がくるくると入れ替わりながら話が進む。 テーマは心の形、だろうか。様々な心の形をひた人どうし、惹かれ合ったり、相容れなかったりする。しかしいずれの場合でも、お互い助け合いながら進んでゆくんだ、的なことが言いたいのかな? 視点が切り替わる所で、話を見失いやすいところや、結局謎が増えるだけで何も解決していないのはどうかと思うのだが、過去の高校生時代の事を微妙に懐かしむことが出来る作品であった。
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