電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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彩灯尋2014/08/240中学の頃から何度も読み返している本。麻薬ではない、とは言っているが麻薬に近いものを題材にしていると思った。でも死んだ人に会って会話もできる。私はまだ身近な人を亡くしてはいないが、もし好きな人が亡くなったとしたら何度も使い続けると思う。危ないものだとわかってはいるけれど。
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黒蜜2013/05/310面白かったです。その手の番組を見ると臨死体験が素晴らしかったというお話をよく聞きますが、ここでは素晴らしいの臨死体験を繰り返すことで「生」が逆に薄くなるという形に。「普通の」子どもが急に家族を殺害したり、凶悪犯罪を起こしたりするのはなぜかという疑問に作者なりに答えてます。実は自分が幸福であるというのは無くしそうになって初めて分かるという感じですが、それにしても空音は家族にも恵まれていたし、何より好きな人を助けたいと思う気持ちを常に持っていたのは、逆に家族が良かったからなんだろうなぁと思いました。
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真林2013/05/090一度死んだあと数時間後に蘇る、死を体験できるという効能を持ったユーフォリオンという薬。そんな怪しげな薬にかかわる女の子の、“死”をテーマにした物語。2002年に刊行された作品だが、得体のしれないというか、不気味な雰囲気が漂っている。いまいち面白みに欠けるせいでいい作品とは言い難いが、2013年の今では得難い感覚を得られた。
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永山祐介2003/02/210なかなか。ですが、最後だけ、なんであのエピローグがあったのかよくわかりませんでした。○○と思わせておいて実は××でした、みたいなホラー的後味の悪さを出したいのかなあと思うんですが、でも別段そういう感じはしない。かといって余韻があるわけでもないし。その前で終わりにしておいていいんじゃないかなあ……。
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ネギカレイ2018/03/210ネタバレあり死を一時的に経験することができる薬「ユーフォリオン」を巡るサスペンス。物語の起伏が乏しく、エンターテイメント性があまりあるわけではないが、死について考えさせられた。実際にユーフォリオンがあったら服用するだろうか、死を経験したり、三途の川で死者と対面した人間は死生観や考え方、性格にどのような変化が生じるだろうか。読んでいる途中というよりは読了後に迫ってくるものがあった。
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