電撃文庫の新刊
みんなのレビュー
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神太郎2021/11/2329アニメをちろっと見て、死者から大切な人へ手紙が届くって言う設定が面白くて1巻だけ買った。こういうしっとりと読ませるラノベも電撃文庫はあるからバトル系に疲れたときはこういうラノベで気分転換して…これが染み入ってたのよね、当時(笑)。改めて読み直して個人的には『父さんの眼差し』が好きでした。
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スー2016/06/2711ネタバレあり死後文(シゴフミ)。それは現世に想いを残した死者が最愛の人に認める手紙。ある時は自らの半身に、ある時は恋人に、ある時は苦しい思いをさせた愛娘に。白い縁取りのされた真黒い切手が貼られたシゴフミを配達するのは大時代な郵便配達夫を思わせる格好をした文伽と大きな杖のマヤマ。冷徹なのに愛情溢れる文伽と、登場人物(?)の中で実は一番人間臭いマヤマによって、終わってしまった人生に意味があった事、これから生きていく人生に意味がある事を思い起こさせてくれる物語。特にジルのシゴフミに涙。あと、貴明、典子の手紙読んでますね。
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吉野ヶ里2014/08/0511まず「飛べない蝶」。正直な感想としてあんまり好きじゃなかった。設定を書くための物語って感じで、悪くないんだけど熱量が足りない感じ。ああ、こんなもんかってちょっとがっかり。「ひとひらの想い」はまあ、言いたいことはわかるんだけどねえ、って感じ。でも、最後の最後「父さんのまなざし」で評価が一転させられる。一つ前の「ひとひらの想い」も綺麗に補完した上で、非常に高い完成度を見せつける。なんとうか、うおお、いいじゃんって気分。まさにラノベに求めてるのはそういう気分です。一冊通しての総評として、かなり面白かったです。
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鳩2016/11/269友達に借りた本。現世に想いを残して亡くなった死者からの、その想いが綴られた黒い切手の貼られた手紙を死後文(シゴフミ)といいます。その手紙を郵送する少女:文伽と相棒の言葉を話す杖:マヤマが、死者と残された生者をつなぐ物語。死者との対面であったり、過去に戻れるなどというわけではなくて、あくまでも死者から一方的に送られてくる(まさしく郵便。読まれない場合もある。)だけなので淋しい気もしますが、モノ自体が残るし、手紙じゃないと伝えられないこと(面と向かって言えないこと)もあるだろうし、こういうのもいいなと思います
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CCC2015/12/226「ポストガール」や「しにがみのバラッド。」なんかを連想しました。地味な作風。比してもこちらの方が地味かもしれない。個人的にはそう落ち着いて読ませておいて、途中から不穏な調子になったり、わっと最後にひっくり返してびっくり、みたいな感じの方が好みですが、こういうのも悪くないです。というかアニメがそういう展開だった気がする。そう考えるとアニメと対照的……なのか?
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