観
発売日 :
2010/02/25
迸る熱い夢を胸に猿楽師は疾走する――。後の観阿弥の若き日を鮮烈に描く!
天性の美貌と才能を持つ猿楽師の三郎は、父の死をきっかけに兄の一座を離れた。そして自分の一座を建て、将軍の前で舞いたいという野望を抱く。能楽の大成者・観阿弥が新たな芸術の創造に向け試行錯誤する若き日の姿を鮮烈に描く。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 583円(本体530円+税)
- ISBN: 9784048683845
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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いずむ2010/06/047クライマックスはもっと勿体ぶって欲しかった!!というのはあるんですが、舞台情景のくだりには目に浮かぶイメージに息を呑みました。一度自分でお金を出して『能楽』を見てみよう、そう思った作品でした。
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八岐2010/03/027観阿弥を主人公にした価値がないよなあ。それまでの猿楽から、彼が導き出した能というものがどれほど革新的で目新しいものだったか、という点についてはサッパリ触れておらず、若者の自意識過多の迷走と押し切りばかりを見せられても、ふーん、だからなに? という読後感しかなく、非常に残念感に苛まれるものだった。がっかり。
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むつぞー2010/04/295能が好きで手にしたんだけど、う~ん。素材は悪くないんだけど、パワーと雰囲気だけで描ききってしまった感じ。物語からこぼれ落ちてしまった物が多くて、散漫な物になってしまった気がします。
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深水2014/06/214ネタバレあり「舞」が中心にある物語。若い猿楽師が主人公。激動の一言。常に主人公は考え、動き、だまされ、悩み、決意し、また動きます。中高生向けのライトノベルかなぁと思いながら表紙に心奪われ、ついつい手に。この表紙やレーベルにしては性的表現が多め。いやらしさはあまり感じず、主人公の行き場のない衝動を眺めているようなそんな気になります。主人公の衝動のまま読み手も一気に読み進めてしまう一冊でした。
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カザリ2012/10/074せっかく杉本苑子全集買ったんだから、『華の碑文』踏破しようと、思い出した一冊。正直、観阿弥と鶴屋南北は大ファン。現在創作物は平安中期の武士だけど、次回は煮詰まっている、平安傀儡ものをやっぱりやりたいなあと思う。その前に、杉本苑子。。。長いんだよな。こら
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