メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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しゅてふぁん2020/08/2740母の死をきっかけに、離婚した父親に引き取られることになった上総。もともと父と暮らしていた姉の天音は上総に憎しみを向け拒絶する。音楽一家の森川家、父と姉、母の思いと自身の内面に向き合わざるを得なくなった上総の一年間の物語。お嬢様で世間知らずな天音みたいな姉がいたらシスコンになっても仕方ないよね。家族の物語の割に、あまり父親が登場しなかったのは残念。不器用な父親と上総がどんな会話をするのか興味津々だわ。
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よしりん2021/05/3026ネタバレあり両親の離婚で13年離れていた父と1つ年上の姉・天音と母の死後一緒に暮らすことになった少年・上総の家族の再生の話。天音の留学で話は終わったけど天音がいなくなってからの父と上総の距離が縮まる様子とかそこから数年後天音が帰国したときの家族の様子も読みたかった。
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椎奈2013/07/3125≪2013.0428≫高校二年の秋月上総は、離婚により離れて暮らしており、音楽界では有名な父と姉の天音と暮らし始める。最初はお互いを姉弟と思わず衝突していたが、徐々にその関係がほぐれていくーーー。はじめはちょっとイライラしたけど笑、読み進めるにつれて、家族っていいなぁと思えた。でも音楽中心のお話では無く、上総が父と天音と家族になれるか…がポイント。だからこそ家族愛を感じることができ、温かいストーリーだった
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(●▲●)とらうまん(*^◯^*)2013/05/1124離婚して離ればなれだった父姉の元で過ごすことになった主人公・上総。ピアニストとして将来を期待される姉・天音とのギクシャクした姉弟関係が次第に打ち解けていく過程が良いです。やさしい、家族の再生の物語。
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すみの2013/12/0422ネタバレあり幼少の頃、有名音楽家の父とピアニストの母が離婚。姉・天音は父に、弟・上総は母に付いていく。その母が過労で急逝、母の弟である叔父に引き取られる。母の葬儀にも顔を出さなかった父姉。上総に彼らに対するわだかまりが残る中、上総に同居を持ちかけた父。昨日まで他人と言っても良いくらいの関係だった上総と父姉が、少しずつではあるが絆を深めていく話。年の割に気を遣い、我慢する上総と、父同様ピアニストを目指し弟を家族と認めなかった自己中心的な天音の心情が次第に変化していく様は、どこかで繋がっていたからこそだと思う。
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