堕ちた儀式の記録

発売日 : 2025/07/18
これは、とある集落で行われている儀式の記録である。
これは、日本各地に点在する集落で今も密かに行われている儀式を記録したものである。
第一の記録『瀧来集落』
東北では、少女を囲み、男たちが無言で数珠を回す雨乞いの儀が行われる。儀式の後、少女は必ず失踪し、誰一人として戻ってきた者はいない。
第二の記録『高山集落』
四国では、神仏の声を聴くための禁忌の儀式「オハチヒラキ」が継承されている。霊力を強制的に開花させるこの行為は危険すぎて禁じられているが、集落では今も続けられているという。
  • レーベル: その他単行本
  • 定価: 1430円(本体1300円+税)
  • ISBN: 9784047384705

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みんなのレビュー

  • 中玉ケビン砂糖
    2025/09/04
    ネタバレあり
    #読了 このところ推薦文に引っ張りだこで背筋氏が戦慄しまくっており私の背筋も戦慄しているが、正直もう少し何か欲しかった。「因習哀史」+「世界オカルトコラム」+「旧日本軍の秘密機関的な陰謀」といった趣だが、学生がフィールドワークに行ってそこに奇妙な風習があって散々な目に遭って……以上。東北と四国に舞台を散らせた必要性がよくわからないし、実はお互いに連動して結びついていて……のようなよく使われるギミックもやや薄い。「どんなに近代化が進んでもあなたの住んでいる隣には」的なことを言いたいのだとしてもやはり弱い。
  • yukaring
    2025/09/07
    フィールドワークへ向かった2人の大学生。彼らのメモやスクラップから紐解く集落に伝わる儀式の記録。断片的な情報が繋がり現れるおぞましい真相。読者の想像力を試すような趣向が新しいモキュメンタリーホラー。東北の集落に伝わる儀式。この雨乞いの儀の後で必ず少女が失踪するのはなぜなのか?本来降るべきでないものが空から降る『ファフロツキーズ現象』を絡めて語られるのが面白い。また四国の集落に継承される神仏の声を聴く為の「オハチヒラキ」霊力を強制的に開花させるのに行われている事とは…。考察好きな人におすすめの因習村ホラー。
  • ごみごみ
    2025/08/10
    古くから伝わる奇妙な儀式を探る「現地報告」と「スクラップ」の断片的な情報が交互に収められ、「最終報告」での考察に繋がっていく、モキュメンタリーホラー。とにかく終始不気味さが漂う。個人的には、結婚したばかりの頃に夫の母が「数珠こ」(ズズッコと発音していたと思う)という集まりに参加していたのを思い出した。女性が何人か円になって座り、手を繋いで数珠を回しながら何かを唱えるという。どこで何のためにやっていたのか?聞いた気もするが記憶が定かではない。この作品に出てくる1つ目の儀式に似ていてゾワッとした。
  • ミステリにゃん
    2025/09/05
    ネタバレあり
    いや、、、なんだったんだろう??スクラップ記事が多すぎて怖いよりもただ混乱しただけのような^^; 単行本で面白いホラーにはなかなか巡り合えないこの頃である。 怖いというか不気味、その不気味ぶりはいいがイマイチしっくりこなくてオチもそれでいいの?と思ってしまったのは残念である。もっと面白くできると思うんだけどなー。(いらん世話) 帯の「背筋氏、戦慄」につられてしまった(笑)
  • 眠る山猫屋
    2025/09/07
    それぞれのフィールドワークへ向かう恋人たち。そこから浮かび上がる失われた儀式の悍ましい真実。挟み込まれる多数の取材記事のスクラップに導かれるようにして真実の姿を現していく秘密。真実は悍ましいものだが、村人たちは皆さん善良だし、主人公たちもあまり危険に晒されたりしない。だから“怖さ”は薄い。肩透かし感は否めない。一歩向こう側へ踏み込めばクトゥルー神話みたいな雰囲気になるのにな。その分、読み易い。二人とも日常へ帰れてよかった(⁠ ⁠╹⁠▽⁠╹⁠ ⁠)。