騎士爵家 三男の本懐
発売日 :
2025/07/30
辺境の騎士爵家に転生した「名もなき男」を描く前代未聞の大河ファンタジー
この国の騎士爵家の三男とは、家の為に献身を求められ、やがて民の為に死ぬ運命にある存在だ。
私には前世の記憶と、幸いなことに持って生まれた『ギフト』があった。
その恩恵のおかげで私は王都の魔法学院に入学することができた。
華やかな貴族社会で羽目を外す婚約者を尻目に、私はただひたすら学院の環境を活かして、家族のために己の研鑽を積む。なぜなら、彼らは前世で経験したことのない愛情を私に与えてくれたからだ。
民草を護り、王国の安寧に寄与すると壮大で殊勝で矜持に満ちた父や兄達とは違い、私にはそのような大それた信念は無い。ただ、私を愛してくれた者達が安寧に暮らしていける手段を求め続けているだけだ。
だから、買い被りはよしてくれ。
私は、辺境の子であり、騎士爵家の三男であり……自分の名前すらわからない「名もなき」存在なのだから。
私には前世の記憶と、幸いなことに持って生まれた『ギフト』があった。
その恩恵のおかげで私は王都の魔法学院に入学することができた。
華やかな貴族社会で羽目を外す婚約者を尻目に、私はただひたすら学院の環境を活かして、家族のために己の研鑽を積む。なぜなら、彼らは前世で経験したことのない愛情を私に与えてくれたからだ。
民草を護り、王国の安寧に寄与すると壮大で殊勝で矜持に満ちた父や兄達とは違い、私にはそのような大それた信念は無い。ただ、私を愛してくれた者達が安寧に暮らしていける手段を求め続けているだけだ。
だから、買い被りはよしてくれ。
私は、辺境の子であり、騎士爵家の三男であり……自分の名前すらわからない「名もなき」存在なのだから。
- レーベル: その他単行本
- 定価: 1540円(本体1400円+税)
- ISBN: 9784047384804
その他単行本の新刊
みんなのレビュー
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こも 旧柏バカ一代2025/08/1616騎士爵と言っても戦国時代の国人衆のような土着の実力者の家の三男に産まれた主人公。前の人生ではネグレクトされ施設で育ちブラック企業で働き会社が潰れたら路上に放り出された人生だった模様。今世でも親は忙しくてネグレクト気味だったが、後見人として家臣が常に側におり兄達も気にかけてくれていた。そんな彼等のため主人公は生きる。
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わたー2025/08/0211★★☆☆☆物語としてはプロローグで、多分これからどんどん面白くなっていくとは思うのだが、私向きの作品ではなかったかな。人の生存領域を脅かす「魔の森」から人々を守り、平民と貴族との橋渡しをする役目に就く辺境の騎士爵家。その三男として生まれた転生者でもある主人公を描いた作品。一言で言うと、この一冊では何を書きたいのか私には主題が見えなかった。この巻では主人公の幼少期と魔法学院に入ってからの少年期が描かれるのだが、後者のエピソードは果たして主題を語るうえで必要だったのだろうか。
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りんりん2025/08/113★★✩
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hadu//桃宮葉月2025/07/312ネタバレありウェブ版知らなかったんですけど表紙に一目ぼれ。イラストの桑島さんのこういった重いタイプの絵があんまり印象になかったんでなんか惹かれたんだよね。 内容も登場人物に固有名詞のないお話が特徴的でなんか読みながらどんどん胸の中に重いものが降り積もるような感じなんだよなぁ。 結構異世界学園物のテンプレみたいなお話をえっらい尖った書き方しててしびれたよね、主人公の立ち位置独特すぎるよ……。 巻末のエピソードから読む両親の三男君への向き合い方とかあとがきのラスト1行とか、あー……。
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KOU2025/07/301ネタバレありWeb版既読。『魔の森』の脅威に対抗して、その隙間に散在する人の領域を確保するために北方領域で奮闘する騎士爵家三男の話。一応、今巻だけ乙女ゲーム的要素もあることはあるが本題ではない。書き下ろしで、公的には爵位と職位と立ち位置で個人を識別するという説明があり、口絵でも三男とか長兄とかしか出ていない。あらすじには『辺境の子であり、騎士爵家の三男であり……自分の名前すらわからない「名もなき」存在なのだから』とあるな。なかなか好みなので続きも出るといいな。
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