病に至る恋

発売日 : 2025/09/25
全てはここから始まった。美しい毒が、日常を侵す――。
 150人以上の被害者を出した自殺教唆ゲーム『青い蝶(ブルーモルフォ)』の主催者である女子高生の寄河景。彼女がなぜここに至ったのか。その片鱗が垣間見える幼少期を描いた「病巣の繭」。ゲームに囚われた少年少女を描く「病に至る恋」。景と宮嶺望のデートを描いた「どこにでもある一日の話」。もし自分の異常性に気付いた景が小学校に通うのをやめていたら? 運命の残酷さを描く「バタフライエフェクト・シンドローム」。
 これは、愛がもたらす悲劇の連鎖――病に至るまでの恋の物語。

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みんなのレビュー

  • よっち
    2025/09/26
    150人以上の被害者を出した自殺教唆ゲーム『ブルーモルフォ』の主催者だった女子高生の寄河景。愛がもたらす悲劇の連鎖―病に至るまでの恋の物語。彼女がなぜあの結末に至ったのか、片鱗が垣間見える幼少期の象徴的なエピソードと凡庸な母親。ゲームに囚われていく少年少女たち、宮嶺望と景のデート、自分の異常性に気付いた景が小学校に通うのをやめていた可能性を描いたifなど、様々なエピソードが描かれていく中でも景の存在感は際立っていて、分岐点で様々な可能性があったとしてもやはり結末は変わらなかったのかもしれないと感じました。
  • 2025/09/28
    来月に映画化を控えている『恋に至る病』のもう一つの物語。景の幼少期の物語、ブルーモルフォに巻き込まれた男女の物語、景と宮嶺のデート話、そしてifの物語を収録した本作。景の幼少期エピソードは鳥肌もので、母親までもが景に染まっていく様が恐ろしく不気味で物語としてなんと魅力的なんだろう…と思いました。私としては、この補完的な本作を読んだ上で『恋に至る病』をもう一度読み直して映画に備えたいなあと思ってます。
  • ぐうぐう
    2025/10/14
    『恋に至る病』前日譚。ゆえに『病に至る恋』というわけだ。ただのスピンオフではないし、前日譚にありがちな答え合わせに終始した安易な内容でもない。特に表題作は読ませる。前作では、ブルーモルフォの怖さ、あるいはそれでも引き返せない重力といったものが説明として理解できるものの、正直ピンと来なかったのだが、ここではより詳細に描かれ、まさしく重力が説得力を持って伝わってくるのがいい。
  • MINA
    2025/10/12
    いよいよ間近に迫ってきた、映画に備えて購入。ラストでいよいよ景の真意が解らない本編(『恋に至る病』)を補完するかのように、景の幼少時から人を動かせてしまう異常性や宮嶺への純粋な恋心めいたものが描かれる。バタフライエフェクトの物語、一見自分の異常性に自覚的な景が自粛してるように思えるけど…ラストで結局宮嶺との学校生活で同じような事態になりそな不穏さがある気もする。そして何より、“青い蝶(ブルーモルフォ)”という自殺教唆ゲームの詳細が語られる表題作が印象的。これは、確かに中毒性ある危険なゲームなの納得。
  • きたさん
    2025/10/11
    エグかった…。本編『恋に至る病』は恋愛小説の要素がある分、まだオブラートに包まれて書かれていたのだな、と実感させられてしまった。読んでいてもし引っ張られそうだと思ったら、すぐにこの本を手放してほしい。