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角川ビーンズ文庫の新刊
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ひめありす@灯れ松明の火2013/12/0870家もなく職もなく、妖精との主従契約もなく。だけど夢の様な品評会の後に残った職人としての誇らしげな気持ちを、シンデレラの硝子の靴みたいに傍らに添えて。王子様の代わりに戦闘妖精とアイドル妖精が従って、アンの一年が始まります。前の巻でどう妖精は生まれるのか、という所に主題を置くとアルバーン侯爵もいつか、また。という気持ちになります。前巻で自分だけの砂糖細工の大切さに気が付き、今回は相手の気持ちに添わせる事を学んだアン。シャルとのやきもきを通じて技術だけじゃなく心の篤さ、みたいなものも成長し始めたのかも知れません
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みちゃ2010/09/0167第2弾・青の公爵!砂糖菓子職人としてアンは真摯に作品と依頼主に向き合っていて、誇り高い職人魂は凄くよかった。アンのシャルを思う気持ちの揺れもすごくよかった。作中で一番驚いたのは、シャルが「名前で呼ばれると、嬉しいから」と言うアンに軽く衝撃を受けていた事。そんな事にびっくりするシャルにこっちがびっくり。アンとシャルの気持ちの変化と、砂糖菓子職人としてのアンの行く末に注目!
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りん2015/01/2541★★★★☆今回もいいお話でした。公爵切ないなぁ。一生懸命なアンと、妖精だから考え方も違うだろうけど不器用なシャルの関係がにやにやします。アンは自覚してるのね。砂糖菓子職人としても、依頼主の望みのものを完成させること貫く姿勢が良かったです。しかしジョナス達は出れば出るほどストレス溜まるわ。最初空白の期間があるようで、一冊飛ばしたのかと不安になっちゃいました。
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藤月はな(灯れ松明の火)2013/03/0435図書館で借りたのですが初版でペーパーも封入されていてラッキーでした^^vアンのバレバレな言動や自分のアンへの気持ちにも気づかずに戸惑うシャルのずれた鈍さが可笑しいです(笑)妖精を統治するきっかけとなった御三家が潰し合いをしているのは人間ならではか。ピグマリオンのような奇跡は起こらなかった。それでも憤怒や絶望すらも拭い去れる思い出は例え、偶像であったとしても人の心の永遠の灯となる。誇り高き銀砂糖職人のアンに拍手と祝福を。しかし、ジョナスの磨きがかかる卑劣さとキャシーの男の趣味の悪さには呆れるしかない・・・・
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翔(かける)2017/12/1733第2巻。前作から間を置かずにさくさく読みました。幼馴染のジョナスがろくでなし街道まっしぐらで、読んでいて殺意すら覚えます。アンを身代わりにする場面では、「こんなクズ(失礼)が作った砂糖菓子を残す公爵は、見る目がなさすぎる…!」と年甲斐もなく憤慨しました。そんな公爵・アルバーンの最愛の人を失った虚脱感と孤独から生まれる物語は、はかなくも幻想的で、シリーズ名「フェアリーテイル」にぴったりだなぁとしみじみしたり。アンに拒絶されて落ち込むシャルに、読者としては今後の期待大です。リズっていう壁が高そうですけどね…。
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