夜が運ばれてくるまでに A Book in A Bed
発売日 :
2010/12/25
“心動く25の掌編”―― 眠るまでのひとときに。
男の子と女の子は、隣に住むおばあさんの家に遊びに行き、夜が来るまでのわずかな時間に、いろいろなお話しを聞くのが好きでした。もう、あの村におばあさんはいません。男の子は、小説家になって、女の子は、歌手になって、ときどき、おばあさんのお話を思い出しているのです。――― ドキリとする、ウルッとする、元気になる、胸が痛む、答えを探す、今はいない人を思い出す、そんな“心が動く掌編”25篇を収録。 時雨沢恵一&黒星紅白が贈る“眠るまでのひとときに読む絵本”。オールカラーで登場。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 583円(本体530円+税)
- ISBN: 9784048702355
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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優愛2015/01/15162「さくひん」「りゆう」「してほしいこと したくないこと」が好き。きっと紡がれた言葉だけじゃ温度が足りなくて寂しく感じるけれど、それを上手く調和させているのが柔らかなタッチで描かれた挿絵。読む時の感情の在り様によって胸がちくりとするお話は毎回違うんだろうな。何事も決めつけずに根本にまで目を向けて生きていきたい。夜になる前に、光のあるうちにすみずみまでその人の事が少しでも理解できるように。この本の世界に入り込んだほんの一瞬だけ、この絵のようにじんわりと色彩が広がって沁み込んでいく素敵な感覚に浸れるのです。
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ちはや@灯れ松明の火2012/12/07125灯りを消して、ひたひたと満ちていく夜に漂う。ほどけていく意識が心地よくて、もうずっと、このまま眠り続けていたいと。それは、本当?耳の奥で誰かがささやく。悲しいから?辛いから?どれだけ苦しくたってあなたはここにいるのに。壁にぶつかるくらい前に進んでいたの?ほら、また今日も誰かがいなくなる。あなたではない、あの人が。そう、それは嘘。いつか必ず終わることを知っているから、それが恐くて目をつぶる。前に進むしかないのに、ちらちらと後ろを振り返って。本当は、夜の波が遠ざかった後、朝が変わらず来るのを待っているのに。
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♡手乗りタイガー♡104こっちは「眠るまでの一時に。」全25篇の短編集です。たしかに、眠る前にはぴったりくらいのページ数、そしてホンワカとしたイラストに癒されまくりマクリスティーです^^bまあ…眠る前に読んでないけどねテヘペロ☆ 個人的には「あじわい」と「うんめい」が好きでした。てか寝る前に読むっていうコンセプトなんでしょうが、結構深いことばっか書いてるので目がさえてしまうような…時折キノっぽい話もあったりしてかなり楽しめました^^v
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ひめありす@灯れ松明の火2011/01/0286夜、目を閉じて、一番最初に思い出すのは誰の顔?今日の出来事を一番最初に伝えたいのは、一体だぁれーーー??大好きな人の横顔、喧嘩をした友達の表情、久しぶりに聞いた優しい声の持ち主。眠りと覚醒の狭間たゆたう意識。漣のように訪れる睡魔に引き寄せられるとろりとした思考。覚手探りに引き寄せたら、突き落とされる夜の淵。貴女の様になりたい。貴女の様に幸福に言葉の神様に愛されたい。だけどどんなに不幸に悩んでも、それは私が生まれない理由にはならないから。一人きりで眠れない夜に落ちても、闇の中星の囁きにそっと耳を澄ましている
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あーさん☆花火大会が迫っています!!2019/02/1675ネタバレあり出だしっから可愛いぞ!おいっ!Σ( ̄□ ̄;)何ですとっ!?!Σ( ̄□ ̄;)マジかー!!Σ( ̄□ ̄;)ん?(; ̄Д ̄)?ニモ?と大変だけど、何冊かの絵本を圧縮したような本。持ち歩きたい!(* ̄∇ ̄)ノ
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