秀吉の交渉人 キリシタン大名小西行長

発売日 : 2011/08/01
異色の武将、小西行長の生き様を描く新たな娯楽歴史小説、誕生。
豊臣秀吉政権下、キラ星のような武将がひしめく中、ひときわ異色を放つ武将がいた。キリシタン大名、小西行長 ――。洗礼名アウグスティヌス。堺の商家に生まれ、秀吉の家臣として才覚を発揮し、のちに肥後二十数万石の領主にまで登りつめた武将。熱心なキリシタンでありながら、朝鮮出兵(文禄の役)の折りには、豪傑・加藤清正を抑え、先鋒として果敢に戦う一面も見せた。時代に流されることなく、自らの信ずる道を真摯に歩き続けた一人の男の生き様を、圧倒的な筆致で永田ガラが描く。戦国時代を新たな切り口で見せる娯楽歴史小説、誕生。

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みんなのレビュー

  • いずむ
    2012/01/18
    永田ガラ流、太閤秀吉時代。朝鮮出兵の裏側にあったであろう、大名たちの建前と本音と意地と覚悟と。この人が『観』で描いた観阿弥には鬼気迫る情熱を感じましたが、本作は雰囲気が一転。一言で表すなれば、「凛」。異国の戦場、まさに進退窮まる状況の中、小西行長という大名と、彼に仕えた者たちは、しかし静かに潔くしなやかにしたたかに。歴史好きな人が著者一流の歴史考証に愉しむ、というより、永田ガラの描く、かつて日本の歴史を作った実在の男たちに、もしかしたらこんな風だったのかも、と想いを馳せてみる一冊。読み易いが面白い、です。
  • (●▲●)とらうまん(*^◯^*)
    2013/12/29
    戦国大名・小西行長の朝鮮出兵での活躍と、時代に流されることなく己を貫いた生きざまが描かれた、読み応えばっちりな娯楽歴史小説。 堺の商人の生まれにして肥後を治める大名となり、誠実なキリシタンにして朝鮮出兵で先鋒を務め、そして関ヶ原で敗れ処刑。 あとがきにて著者が触れてるように、こんなにも異彩を放つ人物像がこれまで掘り下げられる機会の滅多になかったということが、いささか意外でそれゆえにとても新鮮でした。
  • 文系男子
    2012/03/11
    長く時間をかけ、ついに読了。おもしろかった。小西行長という人物はあまり目立たず、しかも良く描かれることは少ないのだが、確かに魅力的な戦国武将。作中でも描かれていた、彼の優しさが、関ヶ原での西軍参戦、そして冷徹さが、小早川裏切りを見て即刻で戦場離脱をよくあらわしていると思う。
  • BIN
    2013/05/31
    小西行長の文禄の役だけを描いた作品。行長を武将とは認めないし、それも先陣で面白くないと思っている諸将たちが自分のことは棚に上げて平壌撤退を痛烈に批判しつつ、それに耐え交渉を影で進めるという辛いお立場。なかなかおもしろくはあったが、それにしても清正は非常にうざかった。
  • kaolu
    2022/03/20
    小西行長が先鋒になった朝鮮出兵の出来事。キリシタン大名に興味があって手に取ったが、イメージしていた行長よりかっこよくて、魅力的な人物造形に心惹かれた。朝鮮での戦いを丸ごと一冊で扱った小説を読んだのは初めてだった。この辺の歴史をもっと知りたくなる。