カエルの子は
発売日 :
2011/11/01
見知らぬ子供が、いきなり 「父ちゃん」 !? 奇妙な縁で結ばれた親子の心温まる物語
遊園地でカエルの着ぐるみをかぶって仕事をこなし、優雅な独身貧乏生活を満喫中の俺、三十歳。ある日、見知らぬガキんちょがやってきて、俺に向かって思いっきり叫んだ。 「父ちゃん!」 身に覚えは……ない、わけでもない……。ああ、なんてこった。突然の息子の登場で、俺の平穏な生活が一変。そもそも子供は苦手なのに、この先、どうなっちまうのか ——。 真冬の遊園地でじんわりと展開する、奇妙な縁で結ばれた親子の心温まる物語。ぎこちない父親の愛情と、まっすぐな子供の信頼が、関わる人々に笑顔を運んでいく。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 605円(本体550円+税)
- ISBN: 9784048860772
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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みっちゃん2013/09/1857息子お薦めの作家さん、初読み。可愛らしい表紙です。人生の目的を見失い、惰性で遊園地でカエルの着ぐるみを着る晃の元に、突然「父ちゃん!」と抱きつく男の子!邪険にあしらう晃ですが、その言動のそこかしこに、優しさがにじみ出てしまうのです。明くんも、周りの人々をどんどん変えていきます。最後まで登場しない、明のお母さんはどうしたの?などとツッコミの気持ちもありますが、煩い事は言わずに「この子こそ、晃への思いがけないクリスマスプレゼント」と楽しんで読めればいいのかもしれませんね。ぽかぽかする本でした。
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たぬ2022/12/0627☆4.5 同じ作者さんを続けて。主人公が人間味あってよかった。強面でオラオラ系だけど元々のコミュ力はかなり高いんだろうね。昔は世界を一人旅していたというし。突然現れた自称息子との関係性の構築も読んでて違和感なし。母の名前を頑なに言わないのは何故?とは思ったけど。水鉄砲噴射ガキとその母親はイラつくし御手洗には空気読めやと言いたくてたまらないけど基本善人がほとんど。読後は爽やかです。
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END2015/09/2125ネタバレあり子供が押し掛けてきて共同生活ってありがちなパターン。あれ?結局、明が本当の子供なのかどうかわからないままで終わった。あのラストでは、今後明はどこで生活していくつもりなのか疑問が残る。でも、やっぱりこれぐらいの男の子は可愛いね♪ちょっと馬鹿っぽいけど素直だし、そんな姿を見せられたら人間変わっていくものなんだろうなって思う。最後のショーもなんだかんだで好みの展開だった♪
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IRIE2018/06/1521遊園地でマスコットのカエルの着ぐるみを着て働く晃の元へ、自称晃の息子明が突然やってきた! 読んでいて楽しい文の書き方なだけに、内容が少し薄く感じてしまいました(><)もっと踏み込んで欲しかったなぁ...そしてラストそこなの?!感が(笑) でも楽しく読めたので良かったです(*´艸`)
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那由多2020/03/0218遊園地で働く晃の前に、突然小学生の息子が現れる。坂木司さんの『ワーキング・ホリデー』系で、ぎこちなく仲良くなる父子におもわず笑みが溢れる。アンドお仕事小説でもあり、ダブルで私の好きなタイプです。無表情な馨さんが感極まったトコでは、もらい泣きしてしまいました。母親の件が放置されてるが、それでいいの❓続編で触れる予定なの❓ともかく、馨さんのこととかも含めて続編希望です。
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