絶望センチメンタル

発売日 : 2011/12/26
可愛げのない小学生と、破天荒な女子高生。 おかしな二人の、予測のつかない小旅行
今日こそはアイツに復讐しよう。公園のベンチに座ってそう決意する僕の目の前に、女子高生のお姉さんが落ちてきた。 ……アスレチックの上から。彼女は微笑んで言う。 「しようぜ、復讐」 見知らぬお姉さんに引きずられ、僕(=小学五年生)の奇妙な旅が始まった。旅なのか……な? 第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞後、第一作。可愛げのない小学生と、破天荒な女子高生。おかしな二人の奇妙な旅を綴るメランコリック・ロードノベル。

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みんなのレビュー

  • kaizen@名古屋de朝活読書会
    2014/06/11
    ネタバレあり
    読み進むうちに、いくつか想定したことがある。小学生の自殺は失敗すること、女子高生が自殺をしたがっていること、小学生は母親と別居していること。結末は男性視点であることしか理解できなかった。著者が男性で、読者が男性であれば見えてくるものはない。著者のあとがき「いい具合にバランスを欠いた小説」はその通りだと思う。途中で出てきた車を運転した男、小学校の担任の先生、均衡を欠いたまま。どこへ行くのか分からない。メディアワークスらしい作品の一つ。
  • dr2006
    2016/01/28
    初読み作家「朽葉屋周太郎」。ラノベライクにすらすら読み易いけど、ストーリーはタイトル通りの「絶望」からスタートするので渋く苦い。破天荒な女子高生ナツコと背伸びする小学生トオルが公園で偶然出遭う。ある目的を有言実行するトオルの行動に付き合うナツコ、徐々にお互いの心を開き、共鳴させていく姿が微笑ましい。その流れでエンディングに起死回生を望み読み進めたが、痛々しさが余韻となった。描写は原色で鋭く、文章の切れ味も好みなので、他の作品も読んでみたい。
  • 屋敷
    2014/10/10
    世の中生きにくいことが沢山在りすぎるね。辛い世の中にこんな自分が馴染めない、という女子高生と少年の自殺旅行のお話。最後の展開は途中からなんとなく感じていたけれど少年にはあの人の分も強く生きていってほしいと強く思いました。皆さんの言う通り勢いのあるストーリーで読みやすいので時間の開いた時にでもこの二人の物語を読んでほしいなと思います。
  • いずむ
    2012/02/10
    見くびってた。『おちゃらけ王』のイメージがあって、しかもメディアワークス文庫。「“楽しく読める”の域を出ないだろう」と甘く見てた。この無機質な重さをサラッと描く筆致に見事にハマりました。これも1つの青春小説なんだろうか。結末に向け淡々と話が進んで、本を支えるための2本と、頭を抱えるための2本。どうして人間には4本の手がないのかな。そんなコトを思った。こういう作品を読んで「あぁ…なんてことを」と嘆息してしまうあたり、自分はやっぱり、まだまだ心がオトナになってないんだなぁ。アンハッピー。ゆえに、心の糧になる。
  • 2013/06/21
    不安定なんだけれども、ポンポンと話が進んでいくから乗り切れた。「死ぬためにやること」を完遂させようとする小学生とそれを面白がりながらついていく女子高生。そんな二人のロードムービー。可愛げがない可愛げがないと何回も描写される小学生だけれども、けっこう可愛らしいと思う。このコンビ危ういけれど好きだ。