夜明けを知らずに 天誅組余話

発売日 : 2012/05/25
幕末――激動の時代に、新時代の先駆けとなって散った志士たちがいた。
激動の幕末。十津川郷に住む少年・雅楽は、幕府により父を失った少女・市乃らと共に、維新志士『天誅組』の行軍に同行することになり――。明治維新の先駆けとして戦い、散った若者たちを鮮やかに描く歴史異聞譚。

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みんなのレビュー

  • mariann
    2025/02/20
    奈良県十津川村といえば、有名な吊り橋とキャンプ場!なイメージしかなかった。こんな山深い場所にも幕末の嵐が吹き荒れていたなんて。ググってみたらそこらじゅうに史跡があった。主人公の兄、野崎主計の碑も。長閑な十津川村に京都から梅田雲浜がやってきたことで時代が動き出す。一夜にして逆賊と成り果てた天誅組。はるばる土佐から出てきた吉村虎太郎。自分の命を蔑ろにしてまで国を変えたいという思い。何がそこまでさせるのか。史実だから切ない。あと雅楽を助ける夜雀。あれって妖怪なのね。
  • 巨峰
    2012/05/31
    仲町六絵さんの2作目。十津川郷士の少年の視点から、幕末天誅組の騒動を描く。天誅組事件をきちっと扱った小説は初めてで興味深かった。吉村虎太郎が素晴らしく魅力的。主人公兄弟とそれに絡む梅田雲浜の娘もとてもよかった。
  • みとん
    2016/05/17
    私の一番苦手な時代・・・。明治維新までのお話。坂本龍馬とか高杉晋作とか、そういう超有名人たちではなく、維新志士「天誅組」の史実をもとにしたお話。主人公野崎雅楽(うた)は創作ですが、兄の主計(かずえ)などは実在だそうです。十津川郷(現在の奈良県)の人々は、倒幕を目的として立ち上がった維新志士に参加したものの、味方から裏切られ逆賊として追われることに。病気や怪我、戦いで散っていくいくつもの命を、雅楽の視点でえがいていてなんとも切ない。神様登場したりちょっぴりファンタジーもあり。救いのあるラストでよかったぁ。
  • 月華
    2016/11/21
    図書館 2012年5月発行。負け戦のお話ということで全体的に救いのない暗いお話しでした。描写がなかなか生々しかったです。亡くなった後にも慕われているのが少しは救いかな、と思いました。
  • るか
    2016/06/09
    知識不足で天誅組を知りませんでしたが仲町さんの本ということで手に取りました。明治維新前の江戸時代末期に夜明けを夢見た天誅組の吉村虎太郎と野崎主計の生き様が描かれていてその壮絶さに息を飲みました。序盤から苦しい展開が続き重々しい雰囲気のまま終わってしまいましたが世の中を変えるにはこれくらいのことが必要なのだと思いました。辛い戦いが続く中で虎太郎の優しさや決意などが伝わってきてよかったです。辛い場面が多いですが最後に雅楽と市乃が結ばれたことがせめてもの救いでしょうか。天誅組について調べてみようと思いました。