終わる世界のアルバム
発売日 :
2012/10/25
ゆるやかに終わっていく世界での、切ない恋を描く感動の物語。
生きた痕跡ごと人間が消滅していく世界。なぜか失われた人の記憶を保持するぼくは謎めいた一人の女の子と出会った――。ゆるやかに終わっていく世界での、切ない恋を描く物語。杉井光の初の単行本、待望の文庫化。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 605円(本体550円+税)
- ISBN: 9784048911498
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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mae.dat2025/03/19250世界設定が凄くって、どうしたって整合性が合わなくなるじゃんとか。その世界を受け入れるとして、文明って進歩出来るの。車輪の再発明をし続ける世界なん。とか要らない所に脳のリソースが取られまくって、中々本の内容が頭に入って来ないんだ。あの、死んで仕舞うと生きていた痕跡ごと世の中から無くなって仕舞い、人々の記憶からも抹消されてしまうんだって。又は突然消えちゃう事もあるって。尖った設定ですもの、凄い落ちが待ち受けているに違いないと修行モードで読みました。そしたらなんだか不思議な気持ちのまま終息してしまった様な。
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半熟タマゴ2014/09/2831人が消えて、その人が生きていた痕跡も記憶も全て消えてしまうようになった世界でのお話。ラストの海でのマコトと奈月のやり取りがすごく切ない。悲しくて静かな世界観がよかったです。
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Yobata2013/06/2228前触れもなく人が消失し、その痕跡,周りの人の記憶からさえも消え去ってしまう世界で、ぼくだけがニコンUを通して記憶を保つ事ができた。その為、僕は死者の存在を残す為、写真を撮りアルバムに収める。そんな中、クラスの中にいなかったはずの少女が存在し、ぼくはその子の写真と名前を知っていた?緩やかに終わりを待つ世界の中で描かれる恋物語。ぼく,莉子,奈月がそのまま『さよならピアノソナタ』の直巳,千晶,真冬かと思った。鈍感で薄っぺらいうじうじした煮えくらない態度の主人公・ぼくは直巳のまんまでしょwラノべじゃないからさすが
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王蠱2012/11/0625人々が消え、その人につながるモノが残らなくなってしまった世界で記憶を保持できる少年の物語・・・とここまでだとわりかしありきたりな話だが主人公がそれに抗うでもなくただ平気と自分をごまかし押し殺して受け入れてしまっているというのが妙にリアルで、受け入れにくかった。儚く美しい物語だとは感じたがやはり世界観自体の謎(なぜ人が消えるのかなど)についてはもうちょっとでも言及してくれた方が最後の場面の意味などは分かりやすかったかも
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ソラ2012/11/0425最後の二人で海に行くシーンがなんとも言えないかも。それにしても、作者は音楽好きなんだなぁ
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