彼女と僕の伝奇的学問 2
発売日 :
2012/12/25
孤島の村と“巫女”に隠された秘密――。伝奇的ミステリーシリーズ第2弾!
「―― 皆の者に命ず。この女を、土牢に閉じ込めよ」 その言葉に明応大学・民間伝承研究会の面々は戦慄した――。 太平洋上に浮かぶ九重島のとある村を訪れた一行。そこは“神”をその身におろす巫女――“オガミサマ”という女性たちを長として成り立つ、特殊な共同体であった。研究会会長・楓の知人でもある中学生・沙織が、今年“オガミサマ”となるべく儀式に臨み、研究会メンバーはその取材をする手はずだったのだが……。 かくして彼女に宿った 「何者か」 の宣託によって、楓は村人たちに幽閉されてしまう。開放を目指すメンバーたちは島のリサーチを始めるが……?
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 671円(本体610円+税)
- ISBN: 9784048912730
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みんなのレビュー
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Bugsy Malone2015/09/0335民間伝承研究会シリーズ第2弾。今回は作中では「オガミサマ」と呼ばれるシャーマンの物語。タイトルとカバーデザインからのイメージでは、ラブコメありきの軽いものかと思いがちだが、前作同様、根底には風習や風俗等に対する重いテーマがあり、それがしっかりと描かれている。文章もわかり易く、相変わらずのキャラも好みで、中々に好きなシリーズとなりました。
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hnzwd2013/03/2027シリーズ第二巻。一巻よりも民俗学の土壌が事件の真相に絡んでいていい感じです。まぁ、、その分エグいですが。そこはしょうがない。と、いうか民俗学の本質なんて現代の尺度で考えるから違和感感じるだけで、当時の時代背景とか事情とか信仰とかとか。軽く語りたくなるくらいに掘り進んでくれてます。もっとディープにいってくれても私はついて行きます!
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dr20062015/01/0421相変わらず、民俗学、人類学に系統したストーリーは斬新で興味深い。今回はシャーマンにまつわる風習の話。オカルト的ファンタジーと現実的ミステリーの両辺をウロウロする展開が楽しい。自分はシリーズもの2作目のジンクスは感じられないと思うが、なぜかレビュー数が少ない。適度にラノベで読み易いし、面白いのになぁ・・(笑) ”3”も読もうと思う。
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miroku2014/08/1617金田一の登場しない横溝作品の趣。ライトではあるが、民俗学的部分がしっかりしているのが好み♪
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さばかん2013/01/0914今回の話は結構面白かったかな。 伝奇物って感じだった。ちょこっとSF風味だし。 それに人間ドラマがあったしね。 ミステリ的観点からもなかなか良かったのではないでしょうか。 島の伝統。島の風習。島の慣習。島の慣例。島の儀礼。島の儀式。島の秘密。 そして相変わらず恋愛成分が薄めなので……次が出るならば次こそは恋愛成分多めでお願いします。
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