エ-コと〈トオル〉と部活の時間。

発売日 : 2013/02/10
ひねくれ少女と喋る人体模型が織りなす、シニカルな学園ミステリー。
わたしの名前は【エーコ】です。友達はいません。でも所属する化学部の部室に居る、お節介な“喋る人体模型”の【トオル】君が、しつこく 『自分は友達だ』 と主張してきます……。
 半年前に起こした事件のせいでクラスから孤立した【エーコ】は、ある日入部した化学部の部室で喋る人体模型の【トオル】君と知り合う。まるでボイスチェンジャーを通したかのような声で喋る人体模型に【エーコ】はその正体をいぶかしみ【トオル】君がそれをやんわりと躱すというヘンテコな部活動が始まる中、校内で女生徒がいきなり自然発火するという事件が起こり【エーコ】は事件の容疑者として疑いを掛けられてしまうのだが……。
「やれやれ、面倒なことにに巻き込まれたものですね」
 第19回電撃小説大賞〈金賞〉受賞作!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 649円(本体590円+税)
  • ISBN: 9784048913409

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みんなのレビュー

  • ソラ
    2013/03/03
    面白かった。どこが面白いのかと言われれば正確には言えないけれども。エーコのような雰囲気のキャラはとても好きです
  • ぽぺ
    2013/05/07
    第19回電撃金賞作品。エーコというシニカルなキャラの一人称で話が展開するので感情移入はし難いが、その主人公に魅かれるものがあった。ミステリー要素については特に目新しさはなく、ヒントの提示もくどく主人公に先んじて謎は解けてしまうので面白味はない。ただエーコという謎を秘めたキャラを見せるための導線として読み進めたが、エーコが事件を追う動機が途中あやふやに思えてしまうのが残念。ひどく中途半端ではあるのだが、多分これは【化野結果】が事件やトオルとの関わりの中で生き返るための物語なのだろうか。あとどこの天道総司かと
  • さばかん
    2013/02/11
    【第19回電撃小説大賞 〈金賞〉 受賞作】    いい話だったー。面白かったー。    エーコちゃんのキャラクターの大勝利ですね。    話の展開も良かったし。 オチ、結末も良かった。    雪村先生もなかなかやりおる……?    部活の時間で化学部だけあって科学的な要素が多分に含まれてて、これもまた良かった。    ミステリー的にも、結構良かったと思う。      エーコちゃんが可愛かった。魅了された。   
  • ゴローさん
    2013/03/01
    エーコちゃんが丁寧ながら淡々と語っていく文法が好きです。テーマとしてはかなり陰湿な物なのですが、そこら辺はあまり語られてないのでそうゆうのが苦手な方でも大丈夫でしょうし、自分も意外とサクサク読めました。エーコちゃんの感情が抜け落ちて淡々と喋るのが良いですね。金沢にカッターを渡すシーンにはゾクゾクしました。事件のトリックも科学を応用していてなかなかに面白かったです。ラストのトオル君の正体についての話し合いも良かったですね~。しかし、最後の辰巳先輩の「わたしたちは」ってセリフが不穏で嫌な後味と共に次への期待が
  • KUWAGATA
    2013/02/21
    肩がこりました。新人作家が、精一杯ギリギリまで背伸びして書き上げた作品、という印象です。そういう意味では伸びしろ的にはちょっと厳しいかなとも思いますが、筆力は高いものを感じます。構成力も優れていますし、なによりエーコというキャラクターがいいですね。今の彼女がどうしてこうなったかという部分にもう少し説得力を持たせてほしかったけれど、シニカルなのに、心の奥に埋み火のような暖かさが感じられて好印象でした。細かい粗はまあ新人だからということで。流行に迎合せず、個性豊かな作家さんに育ってほしい。