櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡
発売日 :
2017/03/25
消えた櫻子さんを探せ! 正太郎と担任の磯崎の道中に待ち受けるのは…。
行き先も告げず、櫻子さんが消えた…。正太郎は担任の磯崎と、櫻子の親戚の薔子と共に、櫻子さんの足跡を辿り始める。誰も居ない櫻子の屋敷を経て、層雲峡の温泉地へ向った正太郎たちが見たものは……。
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 704円(本体640円+税)
- ISBN: 9784041052020
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角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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スズ2017/10/21160突如失踪した櫻子さんを捜すため正太郎と磯崎先生、薔子さんが層雲峡を捜し回る話と、犯罪者の友人の家賃を払い続けた女性の死の謎に正太郎と櫻子さんが迫る話の2本立て。葬儀屋・料理人・大工・医者・保育士による監禁事件を通じ、何の罪もない善良な人を殺害しても数年で出所出来てしまう事もある日本の裁判に対する燃え盛る憤りや悲しみに触れて、人の命の重さとは何かを考える正太郎が印象的。炊飯器を使って骨格標本を作ってみたという正太郎の話題に凄く喰い付いた櫻子さんの相変わらずの骨好きに安心し、進路を決めた正太郎の今後も気になる
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くりへ~2017/11/29119ネタバレあり裁判員制度のエピソードは後味が悪かった。犯した罪に対しての罰が軽いし、被告は庇い、被害者や遺族の気持ちは無視って感じの日本の司法はおかしい。まあ被告側についた方が儲かるし、名声も得やすいって雰囲気も不味いよなあ。。。と考えてしまう。
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た〜2017/03/27118前巻の最後からして、物語が一気に動くことを期待していたが、そういうことは一切なかった。既刊から細かな違いは出してはいるものの、いい加減動きがないと継続して読むのがしんどくなってきた。
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ゴンゾウ@新潮部2020/04/03109ネタバレあり前作で謎の旅に出てしまう櫻子さん。前半は櫻子不在で話が進む。後半では正太郎が幼い頃に目撃したひき逃げ事件。世間的には罪を認め反省したはずの犯人が実は全く更正していなかった。裁判で陪審員を勤めた者達が集まって犯人を更正させるべく新たな犯罪を。目には目を。とても考えさせられる内容。花房も関わり櫻子さんの心の危うさを憂う正太郎。そろそろシリーズも終盤が見えて来たと思うのだが。
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桜父2017/06/03107ネタバレあり櫻子さんシリーズ11巻目。正太郎の前から消えた櫻子さんと梅さんを探して、担任の磯崎先生と薔子さん達と層雲峡へ来た正太郎。そこで、古い潰れた旅館で櫻子さん・梅さんによく似た死体を発見する。櫻子さんが何故いなくなったかが、最後の方で明らかになり、ほっと一安心です。まだ正義感丸出しの正太郎ですが、段々と櫻子さんの心の内を理解しつつあるようで、大人へと進んでいる段階ですね。今回の事件はいろいろと考えさせられる事が多い展開でした。裁判員制度の不備や裁判員になった人のその後の心のケア等重たい内容でした。
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