たいやき
発売日 :
2013/10/25
怒って喧嘩して泣いて別れて…… そして家族になる。
堅く真面目なサラリーマンの長兄、いいかげんで放浪癖がある大学生の次兄、そして登校拒否中で家に引きこもって漫画家をめざす妹――。 母が入院し、父が旅に出たために、小さな家に三人だけで暮らすことになった彼ら。 心を開けるほど親密ではなく、かといって無視できるほど疎遠でもない。ひとつ屋根の下に住んでいながら、微妙な距離感でつながっている三人兄妹の平穏な日常が少しずつ崩れていく様子を、コミカルかつ繊細に綴っていく。 家族って、イライラするほど厄介だけど、だからこそ、愛おしいのかもしれない。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 605円(本体550円+税)
- ISBN: 9784048661188
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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5 よういち2022/08/0988ネタバレあり母親の入院と父の行方不明を機に個性豊かな3兄弟の微妙な関係やその変化を、ぶつ切りの短い章立ての積み重ねで語ることを試みた作品。 四コマ漫画を読んでいる感覚なのだが、その中でそれぞれの登場人物の性格や行動様式が徐々に浮き彫りになるわけでもなく、単なる日常の姿の羅列に終わったような気がする。言ってみれば超現実の日常世界。それでありながら兄弟の性格はかなり特殊。面白おかしく綴ろうとした分だけ、各章がうざったくなってる気がするんだよなぁ... 表紙絵がカワイイだけに残念。
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coco夏ko10角2015/08/0324「日常」のちょっとしたことの積み重ね。兄がいるってこんな感じなのかな。たいやき。
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にに2014/10/0721真面目な長男、いいかげんな次男、引きこもりの妹。この三兄妹を中心に回って行く何気ない日常。<兄妹>という曖昧で微妙な関係に、時には笑い、泣き、怒り、ちょっとしたズレで壊れて行く・・・でも、ちょっとした奇跡で今まで通りの<家族>に戻る。家族ってよく分からない。だから特別なのかもしれない。この作家さん、結構好きかも。 < 何かに夢中になりたくて、でも何に夢中になればいいか分からなくて、一歩目の置き場所が分からないまま勝算ばっかり考えてるような>
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こかげ*ゆるゆる2014/03/3118うーん、たいやきが食べたくならなかったー。題名と内容も、ほとんど関係ないような?純文学ぽくて、ボケ頭には―少し読みづらかったけど、兄弟の理不尽な確執は、なんだかわかるなー
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ymartak2013/10/3113三兄妹の視点が交錯しながら進む構成の家族の物語。特別大事件が起きる訳でもないが、日々の出来事の中で近しい存在のはずの家族(兄妹)が何を思っているか分かっていない事や、それでも緩やかで確かな繋がりが存在する事に気付かされる。
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