吹き溜まりのノイジ-ボ-イズ
発売日 :
2013/11/22
田舎町の高校を舞台に、ヤンキー少年達が奏でる一つの奇蹟の物語
元吹奏楽部の亜希は、担任の平野から旧講堂に吹き溜まるヤンキー達に音楽を教えてほしいと頼まれる。怖じ気づく亜希だったが、下手ながらも音楽を楽しむ彼らに次第に引き込まれていく。心に奏でる青春ストーリー。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784048660020
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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ソラ2014/03/1652ブラスバンドをやりたくなった不良高校生と吹奏楽部をやりたかった女子高生が交わる青春作品。登場人物を丁寧に描いてたと思うけど、逆にいろいろ出過ぎてたかなと印象。もうちょっと絞ってても良かったのかなと、だけれども青春ストーリーとしては良かったし、次の作品も出たら買うと思う。
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そのぼん2016/03/0345先生からの依頼でひとりの少女が中心となってブラスバンドを組んで練習することになって・・・。青春ど真ん中の作品で、一気に読めました。紆余曲折ありつつも、前向きになれる雰囲気だったのがよかったと思いました。
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Yobata2015/09/2641吹奏楽部を作ろうとして失敗した経験を持つ一条亜希は担任の平野からある生徒たちの吹奏楽の指導を頼まれる。彼らは吹き溜まりという旧校舎にたむろする不良達で、最初は敬遠するも彼らの情熱を知り、共に文化祭という目標に向かって頑張ることに…。王道展開で送る青春部活動もの。下手の横好きながらも熱意はある不良達と音楽の事になると一直線になってしまう音楽バカの亜希が上手くかみ合わさってる。不良だヤンキーだと言いながらもノイジーボーイズ達は基本的に優しいよね。まぁ「うぇ〜い」と軽さもあるけど、一生懸命なのが良いねw→
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すみの2016/05/0530ネタバレあり音楽をやりたい不良生徒達、吹奏楽をやりたいアキのために元ヤン平野先生が創部した吹奏楽部。活動場所は旧講堂通称・吹き溜まり。吹奏楽を愛するアキが彼らを手取り足取り部長として指導引っ張っていく。映画『スウィング・ガールズ』みたいに能ある鷹だった吹奏楽初心者の彼ら。入部前の言動行動でレッテルを貼られた彼らの起死回生劇。部として認められるまでに山あり谷ありで結末にはああ良かったと素直に彼らに拍手。一曲を演奏するために自分の役割をこなし、みんなと心を一つにする大切さがよく伝わる。ブラボー、ノイジーボーイズ♪
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霜月無二2013/12/1730すごくすごく良かった!「青春もの」なんて陳腐な一言には収まりきらない感情が迸る一作。青春、というか、高校生の頃くらいの「何かを一生懸命やっている時期」の楽しさや悲しさや悔しさや嬉しさや、言葉にならない鮮烈な感情たちや、彼らの感じた夏の蒸し暑さ、風の吹き過ぎる感覚、見たもの、嗅いだもの、食べたもの、全部がビンビンに伝わってきた。小説でここまでできるのか、と思った。『サマー・ランサー』の時は「表紙の印象通りのお話」という感想だったけれど、今作は「表紙が中身に負けまくってる」と思った。
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