私たちは青になった
発売日 :
2013/11/22
許されない恋をした2人の、最期の14日間。 究極の愛を描いた、号泣ラブストーリー。
自由のないお嬢様に幼ない日から想いを寄せつづけ、大学生になった西源重郎。 長い時間を経て、源重郎の想いが届こうとした時、2人を引き裂く残酷な出来事が起きる。 傷だらけになった2人がたどり着いた、最後の楽園は――。 魔法のiらんど単行本で大人気の『お女ヤン!!』シリーズにも登場する、西源重郎の究極の愛を描いた、切なすぎる号泣ラブストーリー。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 605円(本体550円+税)
- ISBN: 9784048661119
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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玉響2015/07/1237君と僕が骨になった日、2人で罪を終わらせました――彼女が笑う事をやめてしまったのはいつからだっただろうか。透き通った空に浮かぶ青を見上げながらあの頃の記憶を呼び起こす。ああ、あの時はひどく甘くて幸せだった。彼女はまるで鳥籠の中の自由を失った鳥でした。そんな彼女をただ連れ出したかった。君がまた、笑えるように。“青になりたい”そう願った2人は残酷なまでに美しい愛と共に青に染め上げられた深い海の底へと沈んでいきました。ようやく辿り着いた2人だけの安眠の地で、彼等は眠りにつきました。コメントへ→
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優愛2014/11/2836「ただ守りたかっただけだ。幸せになりたかっただけだ」君が好きでたくさんの青を共有して幼馴染という時間を経た。もう一度、あの日の笑顔を見せてほしくて君を青の世界に連れ出した、容赦なく君を欺く世界からは遠ざけて。「青になりたい」彼の瞳の奥に見える幸せになりたいと君は言った。そんな有海と有海を想っていた彼がどうしてこんな報いを受けなければならないのか、世界は時に残酷なほど理不尽でやるせない。辿り着いた青の中、犯した罪を手を繋いで終わらせる姿を思うと心焦がれる。憂いに溶けた青に溺れ二人永遠に幸せでありますように。
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あおでん@やさどく管理人2015/09/2826ネタバレありストーリー自体はあまりひねりはないが、こういう純粋な想いが現れている作品は結構好き。彼の中にあったのは、作り笑いではない、愛する人の心からの笑顔が見たい、その想いだけ。そして、レビューを書こうとして彼女の名前を思い返したとき、ハッとした。彼らが青(しあわせ)になった場所、そこに有ったのは海だったから。
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エミ2013/12/3123凄く凄く透明。きっとこれ以外に道はなかったんだろうし、この二人を引き裂くことなんて誰にも出来ないんじゃないかと思います。どんな残酷な運命が待ち構えていようときっと二人は青になるんじゃないかなあ。源ちゃんの切ないほどの想いが心に響きました。今年最後、綺麗な気持ちで幕を閉じられそうです。
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にま2014/04/1715読了。その想いが許されない二人の最期の14日間。幼い頃から君だけを見ていた、君だけを想っていた。自由を許されないトラウマを抱えたお嬢様とそのそばで大人になった青い瞳の青年。時には逃げることしかできない、逃げることでした達成できない恋もあるのだな。ベタです、ベタな愛の逃避行です。でもこのベタな話は単純で嫌いじゃないです。留学から帰った青年とお嬢様の件は胃がキリキリしました。
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