石燕夜行 2(輪入道の巻)
発売日 :
2014/01/25
青年絵師×百鬼夜行が怪事を断つ。シリーズ第二弾!
江戸に作られた富士塚から夜ごと奇妙なうめき声が聞こえる。その噂と前後して吉原で大火が起き、ある大見世の楼主が焼死した。現場では火を噴く巨大な輪の怪と、蛇と蛭のような座頭と法師が目撃され……。
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 616円(本体560円+税)
- ISBN: 9784041011942
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みんなのレビュー
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ネムコ2014/02/1115鏡花や塗楽さまが石燕のところへ酒を酌み交わしに来るシーンが好き。妖怪退治屋の鏡花と、妖怪の棟梁の塗楽。どちらも「人間の友人」には縁遠い。そんな自分たちを自然に迎えてくれる石燕は、得難い存在なのだと思う。また、石燕を通じて鏡花は妖怪と、塗楽は退治屋とつなぎを付けようとすることもある。そんな付かず離れずの空気感が良い。酒や油をねだってゆく猫又の双尾丸もいい味を出してます。今回は、一巻で石燕の大事な女の人生を滅茶苦茶にした蛭法師と悪行の報いに目を失った蛇座頭のリベンジ。本気で憎しみをぶつける石燕がコワい。
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めにい2015/08/246時空を飛び越えた奇妙塔やらどらきゅうらやら、現代的と言えばそうだが・・・石燕が描く妖怪たちは実際に描かれたモノなのだろうか?
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紅羽2015/03/165蛭法師と対峙し、過去の因縁から脱却する石燕。今一つ煮え切らない関係の紗枝と幸せになって欲しいところです。それにしても何か悪い事が起こると妖怪のせいであって欲しい…と願わずにはいられない事件。本当の悪や闇は人の心の中にあるのかもしれません。
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hironosnow2020/08/182ネタバレありタイトル見て石燕の話だ!となってタイトル買い3巻目まであったのねと購入。江戸時代に多くの妖怪画を描いた絵師鳥山石燕を主人公に妖怪たちとのあれやこれを書いたお話。1巻からの因縁に片が付いたり。闇落ち前に救ってくれる人が多いのは良いことだね。
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まめの助2020/06/062★★★☆☆石燕夜行第二弾。妖怪物だと、ありえない設定でもすんなりその世界に入ってしまえる不思議。過去の因縁はすっかり抜けてしまっていたが、ちょっと抜けてる妖怪たちのやり取りや、石燕とお紗江さんのもどかしい関係は読んでいて楽しかった。
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