僕が七不思議になったわけ
発売日 :
2014/02/25
七不思議となった中崎くんのちょっぴり切ないミステリアス・ファンタジー
石橋を叩いても渡らない心配症の高校生・中崎夕也は、夜の校庭で七不思議を司るという精霊テンコと出会う。七不思議の一つとなった少年の日々を綴った、思わずもう一度読み返したくなるミステリアスファンタジー。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 605円(本体550円+税)
- ISBN: 9784048663229
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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た〜2014/03/02134【ストーリー重視型】なるほど、たしかに騙された。
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Dー2015/05/20115タイトルの意味が明かされたときに、この物語はまったく別の物語になった。最近、うたい文句に「読み返したくなる」と書いてある本がよくあるけど…確かに細かい伏線を確かめたくなった。よくできた話だと思ったし、感動もできたのでよかったです。この作者さんの本がでたら読みたいです。
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よっち2014/03/07105生きたまま学校の七不思議に登録されてしまった中崎君と学校の七不思議の仲間たち、そして中崎君が気にかけている朝倉さんを巡るお話。心配症でちょっと自信がなさげな中崎君でしたが、朝倉さんがピンチになった時には本当に頑張ってましたね。そんな二人の関係性が徐々に変わっていく感じがとても良かったんですが、あまり深く考えずに読んでいたので、バス事故の場面から切り替わったところであれって思いました。それでも切ない終わり方になったわけではなくて、二人が新しい一歩を踏み出して、希望を感じることのできる終わり方は良かったです。
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オセロ2023/08/0896偶然が重なり、学校の七不思議を司るテンコに新しい七不思議に選ばれた高校生の中崎夕也。戸惑いながらも、七不思議の役目を果たそうとする夕也と自由奔放なテンコとの掛け合いも面白かったですけど、今作の最大の魅力はそこじゃないんですよね。 巧みな叙述トリックによって隠された夕也の秘密がクラスメイトの朝倉香穂との恋愛模様を通じて徐々に違和感が生まれていって、終盤で明かされる真実は衝撃的でしたけどテンコの優しさを感じられるもので。そして切ないけれど、どこか前向きになれる結末は控え目に言って最高でした。
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(●▲●)とらうまん(*^◯^*)2014/08/1580【★★★★☆】読了して、このタイトルに心から納得。 主人公の心配病ぶりにイラつきながら読んでてハズレかもという不安にかられながらも、ガマンして読み続けた結果としては帯にあるように上手いこと仕掛けに騙されたのでよかったです。 終盤の急展開と共に浮かびあがる中崎くんと朝倉さんの物語の真実……残酷ながらもそれぞれの人生に希望が芽生えはじめるラストは切なくもあたたかい。 章ごとの交互視点形式と些細な違和感、何気なく見える構成が重要な伏線だったりというのはライトノベルらしさを残したミステリの王道ですね。
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