キノの旅 the Beautiful World 6

発売日 : 2002/08/25
選べない道なんかない。
よくない道だねえ、と走ってきたモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が言った。後輪の脇には箱が、上には大きな鞄と丸めた寝袋とコート。旅荷物をたくさん積んだモトラドだった。でもやっぱりこれは近道だよと、モトラドの運転手が言った。黒いジャケットを着て、帽子とゴーグルをした十代中頃の若い人間だった。腰を太いベルトで締めたジャケットの前合わせは、初夏の風が入るように大きく開けていた。その下に、白いシャツを着ていた。 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第6弾!!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 649円(本体590円+税)
  • ISBN: 9784048666282

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みんなのレビュー

  • ゆうき
    2015/06/24
    ネタバレあり
    再読。「彼女の旅」復讐に燃える彼女と、愛を信じる彼女。後者の彼女とその相棒の関係が、愛だなぁと好感が持てました。ほほえましいです。「安全な国」人を傷つける可能性のあるものを、全て法律で禁じる。過剰なまでの防衛。どうしても蒟蒻ゼリーのひと悶着を思い出してしまいました。「祝福のつもり」シズの今後に関する話は読んでいないと思うので、次巻からに期待。家族のために自らを犠牲にした彼女。祝福は訪れるのか、楽しみにしたいです。
  • 海亀
    2017/01/04
    一番印象深かったのは「安全な国」要は物は言いよう、使いようって感じ。審査官のモノの考え方はしっかりしているけど場所が悪かった。「忘れない国」しっかりと記憶に残すのも重要だが、それ以上に今後同じような出来事が起こらないよう対策をすることが最も重要なことだろう。相変わらずあとがきも面白い
  • yohiiiidayo
    2016/09/10
    ネタバレあり
    「忘れない国」人はどんな恐ろしいことでも忘れてしまうから、記録を残す。けれど、忘れないだけでは意味がないんだよなぁ、というお話。皆さんは、災害対策、してますか?
  • 美海
    2014/08/07
    またとんでもないあとがきに苦笑しつつ(これ、あとがきなのでしょうか?笑)文章構成も面白く丁寧な文体でとても読みやすかったです。○入れない国 これは何が言いたかったのか私にはよくわかりませんでしたが…キノが4回目にしてやっと入国することが出来て良かったですね!○中立な国 キノ、師匠、シズのそれぞれの良さが話にでててよかったです。○戦車の話 これはなんだか切なくなってしまいましたね。いつになったら気づくのでしょうか…
  • k16
    2020/10/10
    シリーズ6作目。 今回印象的だったのは、加害者と被害者遺族の気持ちを語る第一話「彼女の旅」、過去の災害を忘れてはいけないと形だけで根本を考えることと忘れている「忘れない国」、危ないというだけで可能性あるものを全て禁止する「安全な国」あたり。 「安全な国」はラストでのキノの対応含めよかった。