時槻風乃と黒い童話の夜 第2集
発売日 :
2014/07/25
現代社会に蘇る恐怖のグリム童話ファンタジー。
過去のトラウマから嘘を嫌う奈緒と容姿しか取り柄がないと思っている紅美子。親友である二人にあるきっかけから黒いしこりが浮かんでいき――。「白雪姫」「ラプンツェル」など現代社会に恐怖の童話が紡がれる。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784048667845
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みんなのレビュー
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白火2014/08/0750相変わらずのがっくんクオリティに大満足です。こうやって斜めから切り込む人の心のある種の真理、こういうの大好きだ。…これ、一応断章外伝の筈だけど、ああいう異能よりもこっちで焦点が当たるのは人の心を狂わせる“怪異”…つまりMissingの方が近い気もする。野良猫惨殺事件があった、ってことはラプンツェルの話は金の卵の話よりも後…?しかし読むにつけ風乃は何をどうして亡霊状態ではああいう性格やってるのか(最終巻の描写見るにあれは演じてる感じする)がしみじみ謎。こっちも続けばそのうちその辺触れられるのかな。
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坂城 弥生2022/07/0540ネタバレあり今回は白雪姫とラプンツェル。ラプンツェルの方は配役がわかりやすくて最初のうちに晶は魔女で二子がラプンツェルかなぁと思った。
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た〜2016/09/1940「断章のグリム」のスピンオフ作品だが断章のグリムよりわかりやすく、エグみの強さも磨きがかかっている。
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Yobata2014/07/2539風乃の童話2作目。今回は白雪姫とラプンツェル。白雪姫はなんて報われない話なんだ…タイミングといい何から何まで本当悪く進んでいってしまった感じ。断章でもラストを飾った超メジャー級の童話の中でも妃と鏡について言及した今回の話は興味深い。確かに親愛なる相手が傷付くとわかっていても真実を言わなければいけない運命の鏡であった奈緒の悲劇は計り知れないだろうね。風乃の「嘘は悪ではなく、優しき麻薬。生の痛みを和らげ腐らせる麻薬」という表現は印象的。森野が序盤から関わってただけにこんな結末になってしまったのは残念。→
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そのぼん2014/09/2128黒い・・・。童話をモチーフにしたブラックな話が二話収録されていました。でも、こういう『黒さ』は嫌いじゃないです。嘘がつけない少女が主人公の『白雪姫』と、とある事情で男性恐怖症になった少女が主人公の『ラプンツェル』、両方とも痛くて暗い話でしたが、何だか考えさせられる部分もありました。読み進めていくうちに、彼女たちの『歪み』みたいなのが見てとれて暗澹たる気分になりました。
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