FAKE OF THE DEAD
発売日 :
2014/09/25
“偽りの終末”を生き抜け! 土橋真二郎が贈る新たなる人間劇!
「世界はゾンビに汚染された」ゾンビから逃れ、街のホームセンターに立て籠る真鍋と仲間たち。だが、それら全ては彼女の深雪を救うために創りあげられた“偽りの終末”だった!? 土橋真二郎が贈る新たなる人間劇!
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 627円(本体570円+税)
- ISBN: 9784048669405
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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まりも2014/09/3020何か土橋作品っぽくないですね。心が病んでしまった女の子の為にゾンビのいる世界を演出する話。土橋真二郎と言えば閉ざされた空間で追い込まれていく人間の心理描写の丁寧さ、それを用いたゲームの面白さを期待してただけに今回の作品は引き込まれるモノが無かったのは残念。閉塞感がたりないせいか物語に緊張感が無かったです。ゲーム性のある話の方が良かったかな。
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どら2023/03/0518ネタバレあり積読消化。心を病んだ患者を治療(?)する為に、ゾンビに汚染された世界設定で芝居を続けるという設定は面白い。土橋作品にみられるSF的な超設定は無く、現実世界の延長線上の設定に色々な思惑が絡むのだが、逃亡にいたるまで、もう良いから止めようぜ議論がもっと起きるのが自然じゃないかと思うのだが、そこは土橋ワールド、キャラは異常設定を呑み込み行動する。最初男が仕掛けるも、途中からは女が行動の支配権を持っていく体は西村寿行の幾つかの作品と雰囲気が被った。勿論寿行、程吹っ切れていないが土橋はどこか病み方が似ていると思う。
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星野流人2014/10/2517ネタバレありタイトルの『オブザデッド』からも分かるように(というのもやや乱暴な話ではあるが)、ゾンビの蔓延する世界を描いた物語。そして、それが『フェイク』ということは……? デビュー作から一貫して心理ゲームモノを扱ってきた土橋さんにとって、恐らくは初のゲームをしていないエピソード。しかしながらこの彼らの過ごす世界あるいは空間には確固たるルールがあり、それを破ることにより世界は破綻し、登場人物は死を迎える。厳格にルールに順守したクライマックスの展開には、これもある種のゲーム世界を描いたものであると感じさせられた。
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METHIE2014/09/3015恋人の精神を安定させるために友人たちや主人公の演出家を巻き込んでゾンビ映画でよくやるサバイバルものをやる若者たちのサスペンス劇。 土橋真二郎作品は初めてでファンの人には物足りない部分もあるみたいだが(中盤までは延々とゾンビ映画の真似事をしつつ何も知らないカップルに遭遇したり不良と戦ったりするが、茶番以外の何物でもない) 終盤ではヒロインの両親が残した遺産、謎の闖入者が実は… 友人たちがある意味ゾンビ映画のパターンで死んでいくこと、そしてヒロインとその恋人の末路、そしてどんでん返しなど茶番劇が崩壊するのが◎
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ヤスさん2014/12/3014ネタバレあり設定は面白い。毎回土橋さんの本を読んで思うことはその発想力の凄さ。ラストもいい。だが、今回の話はいろいろ詰め込みすぎな印象。というか、誤植が2箇所程なかったか?それだけで物語から現実に引き戻されてしまう。特に今回は個人的には読者を冷静にしてしまってはいけないストーリーだと思うのに違和感を持たせてしまうのは良くない。誤植は土橋さんの責任なのかは分からないですが…(書籍出版までの過程を詳細に把握していない)
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