愛して愛して愛してよ
発売日 :
2014/11/22
わたしは吠えた。 泣きたかったんだと思う。
地方のなんでもない町に生まれた少女、尾崎愛。 人見知りで口下手なため、不遇な学生生活を送りながらも、作家になることを夢見て東京で暮らし始める彼女は、愛を求めて、波瀾万丈の人生を経験することになる。 愛って、どこにあるんだろう? 愛って、なんだろう?
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 605円(本体550円+税)
- ISBN: 9784048691215
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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よしみん2015/08/1015誰かに愛されたい、という叫び。内なる声はひたすらに切実だ。人は比較し、羨む生き物。繊細で敏感であれば尚更、理想と現実の差にもがいてしまう。幸せがそばにあることに気付く事は難しいから。幸せはどこか遠くの煌びやかな世界にあり、劇的な物語を連れてやって来る気がしてしまうから。痛みも、絶望も、全てを抱えさせられ、行き着く場所まで引き摺られるような勢いのある作品。
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なも2015/12/2712地方の港町に生まれた少女、尾崎愛。吃音持ちで人見知り、うまく喋れないけど言いたい事が無いわけじゃない。痛烈な叫びはどこに届くのか?うまく喋れないから、内面の表現に小説を書く事を使う。愛してもらえなかったから、うまく人を愛せない。割とよくある不遇エピソードの連続だし、展開も読めるけど一気に読まされた。タイトルが全てを語る感じだわー。面白かった。
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波多野七月2015/04/1812全身を振り絞るようなその叫びに、ただ目を奪われる。ただ、「愛してほしい」というその声が、悲鳴のようにこだまする。吃音であるがためにうまく人と話せず、教室の中で浮いた学生時代。愛される姉と比較され、息苦しさを抱えながら成長していく主人公。そこから逃げ込むように、小説を書き続けていく。嫌悪していた住み慣れた町を離れ、東京で働き始めた主人公。裏切り、利用され、時に嘲笑するだけの男達。間違いなく、読者を選ぶ作品だろう。けれど、目が離せない。悲しみと絶望と、その咆哮にただ圧倒される長編小説。
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アマニョッキ2014/12/309大好きな読友さんのイチオシだったので読みました。 教えてもらって本当によかった! この本はいい!とてもいいです! 女の子なら誰もが抱いたことのある劣等感や自己愛にまみれてますが、引き込まれます。 そしてラストがまたとてもいい! あの一頁だけで涙どわっー!です。 本当にオススメ。今年最後に読めてよかったです!
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dress2015/02/128ネタバレあり悩み過ぎて頭の中が、わぁーってなってしまうところに共感しました。愛ちゃんは愛されたいってずっと思っていたけれど、身近なところに愛してくれる人がずっといたんだね。最後のお父さんの手紙のところで泣きました。一言だけで心を楽にさせる、お父さんは偉大ですね。
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