雨ときどき、編集者

発売日 : 2015/01/24
死去した作家の『遺言』を胸に、編集者は出版業界に無謀な戦いを挑む!
大手出版社『仙葉書房』の中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは死んだ作家からの『遅れてきた遺言』。「真壁、俺の本を親父に届けてくれ」。マイナーな日本小説を海外に羽ばたかせるには?

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みんなのレビュー

  • MINA
    2016/12/11
    やっぱり本好きだからか、編集者とか出版業界をテーマにしてあるものはついつい手が伸びちゃう。これも然りで、タイトルがもうね、読むしかないよな吸引力が凄かった。オノマトペって日常会話では全然意識しないけどちゃんと使えると心が静かになっていくような綺麗な気持ちになれる気がする。例えば今現在私がいる場所豪雪だけど、“しとしと”じゃなく何て言うに相応しい?と考えると楽しい。脱線したけど、内容すごく良かった。翻訳をテーマにした本は読むの初めてかも。改めて翻訳事情を踏まえた上で海外で訳された本読み直してみようかな。
  • よっち
    2015/01/26
    急逝した担当人気作家・樫木の死から立ち直れずにいた編集者・真壁が、生き別れたドイツ人の父親に本を届けて欲しいという樫木の遺言を実現するために奮闘する物語。ベストセラーでも海外向けの翻訳はごくわずかという厳しい現実に直面しながら、諦めずに道を探ったり運良く出会えたドイツ人翻訳者と衝突したり理解していく過程は、真壁自身にとっても樫木の死を受け止めて前に進むために必要なことだったのかなと思いました。心地よい読後感のある物語ですが、一度は翻訳の話を突っぱねたルイルイと和解後の描写がもう少しあると良かったですかね。
  • ぐっち
    2017/05/06
    ネタバレあり
    「俺の本をおやじに届けてくれ」担当作家からの遺言に沿って、自伝的作品を何とかドイツ語に翻訳できないかと奮闘する話。日本語の小説をを外国語、しかも英語以外の言語に翻訳するのがこんなに大変なんて。言語あるある的なエピソードも楽しい。時々どころか私生活も使ってどっぷり編集者。最後がちょっと駆け足?結局どうなったのかはもっとちゃんと読みたかった。
  • アイシャ
    2025/02/20
    夭折した担当の作家、樫木。彼の編集者だった真壁は彼の遺言、「俺の本を親父に届けてくれ」を受け取った。樫木の父親はドイツ人。彼の本をドイツで出版するための真壁の奮闘が始まる。優秀な翻訳者さんたちのお陰で海外の作品を読むことができる幸せ。海外での出版がこんなに難しい事だったなんて。偶然出会った日本語を学びに来日したドイツ人クラウスと翻訳作業を始めるが、微妙な日本語を説明することはすごく難しい。それでも信頼を築いた2人は困難な作業を乗り越えていく。翻訳本を感謝しながら読みたくなる
  • Kanazawa Dai
    2015/03/19
    ネタバレあり
    また、とんでもない良本に出会ってしまった(ノ_<。)沸き上がるような涙が何度も溢れてきた。樫木の真壁のクラウスの想いが、ドイツのお父さんに伝われ!小説を出版、翻訳する大変さを、しみじみと感じた一冊でした(´-ω-`)