ひとつ海のパラスアテナ
発売日 :
2015/02/10
――ボクは、絶対に生きのびる。
すべての『陸』は、水底(みなぞこ)に沈んだ。透き通る蒼い海と、紺碧の空。世界の全てを二つの青が覆う時代、『アフター』。
セイラー服を着て『海の男』として生きるボクは、両親の形見・愛船パラス号で大海を渡り荷物を届ける『メッセンジャー』として暮らしていた。そんなボクに、この大海原は気兼ねなくとびきりの『不運』を与えてくる。
――『白い嵐』。 無情にも襲いかかる自然の猛威。それは、海に浮かぶ全てを破壊した。 愛船パラス号を失い、ボクが流れ着いたのは孤立無援の浮島。食糧も、水も、衣服も、何も無い。あるのは、ただただ広がる『青』。ここに、助けは来るのか、それとも―― それは、いつ終わるとも分からない。ボクの『生きるための戦い』。
セイラー服を着て『海の男』として生きるボクは、両親の形見・愛船パラス号で大海を渡り荷物を届ける『メッセンジャー』として暮らしていた。そんなボクに、この大海原は気兼ねなくとびきりの『不運』を与えてくる。
――『白い嵐』。 無情にも襲いかかる自然の猛威。それは、海に浮かぶ全てを破壊した。 愛船パラス号を失い、ボクが流れ着いたのは孤立無援の浮島。食糧も、水も、衣服も、何も無い。あるのは、ただただ広がる『青』。ここに、助けは来るのか、それとも―― それは、いつ終わるとも分からない。ボクの『生きるための戦い』。
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 649円(本体590円+税)
- ISBN: 9784048692472
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みんなのレビュー
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シータ2015/03/1467こういう海洋冒険ファンタジーは久々でしたがよかったです。これは大賞ですわ。生きることがこの作品の何よりのテーマであるのですが、海の素晴らしさと無慈悲なまでな過酷なことを描いて主人公のアキの生き様をしっかり見させてもらいました。それにしてもかなり百合百合してたな。いいぞもっとやれ!臆病だったアキが親友のタカを助けに海賊に立ち向かった姿には感動しましたわ。あと表紙にもいるキーちゃんが退場には泣いてしまったよ……。
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まりも2015/02/1264全ての国境が水平線へと変わった時代「アフター」。そんな時代にメッセンジャーとして生きるアキの物語。何もない無人島で必死に生き、友との別れや新たな出会いを通して成長していくアキの姿から「たくさん生きろ」という言葉の重み、命の大切さが伝わってきました。タカちゃんとの百合百合しいイチャイチャもイイね。ただ後半の出会いがご都合主義すぎるというか、そのせいで物語前半で感じた感動が薄れてしまったのが残念。他にも色々と粗さはありますがアキが今後どのような出会いと別れを経験するのかに期待してます。
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友和2015/02/1855ほとんどが海の世界で生きるガール・ミーツ・ガール小説。。キャラが生き生きしてよかった。
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Bellzerica2015/02/1048ネタバレあり海洋冒険物として、いい意味で電撃らしからぬ作風に惹かれて購入。ビフォーという独特の世界観を上手く活かした展開と、過不足無い説明。地の文が読みやすくスラスラ読破できてしまいました。 展開的には驚くような物はなかったのだけれども、「生きる」事に必死になる事の素晴らしさは作中の台詞の端々から伝わってきました。言葉遊び的な面でもパロネタを使わないのは昨今の作品の中では評価できます。「ジュッチュウ**ック!あんたのせい!」は大爆笑。 二巻は4月との事でマストバイ! ゼッタイカウヨー(肩の骨を握りながら)
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睦月@農家見習い2016/05/2246ネタバレあり青いなぁ。あらすじや作者近影までカバーイラストになってるなんて電撃文庫じゃ初めて見た。 作品を電撃文庫MAGAZINEの短編から知ったので1章は衝撃の連続。パラス号は一歩譲ってしょうがないとしても、まさかキーちゃんまで失うとは…。 展開はアジトからの自力脱出までは素晴らしかった。ただその直後ドリル氏が登場する頃からは少しご都合展開が過ぎるかな。出来れば追っ手を振り切るなり転覆されるなりして、なんとか逃走し医者の居る浮島まで行ってほしかった(^_^;) P.S.2巻の予告イラストがパラス号なのはいったい…?
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