ひとしずくの星
発売日 :
2015/02/20
「シースティ。君を悲しませたりしない。この先ずっと」
『星の災禍』という天災により故郷と家族を失ったラッカウス。その真実を探るため禁忌の森に忍び込んだ彼は、無垢なる少女シースティと出会う。だが、その邂逅は、触れてはいけない世界の秘密に繋がっていて……?
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 616円(本体560円+税)
- ISBN: 9784040705057
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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いーたん2015/02/2649暗い印象を受けた世界観でした。哀しくもなりましたが、ラッカウスとシースティの結末は良かったんだと思います。ただ、その結末は自分が望んだ結末ではなかったです。それでも、2人がいつまでも一緒にいる。離れることなく一緒にいる。その結末には心が暖かくなりました。
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もも2017/07/0548ネタバレありデビュー作を読んだことがあり、手に取りました。優しく繊細な文体は以前と変わらないと懐かしい。物語はファンタジー。周期的に発生する『星の災禍』により故郷も家族を失った少年が、禁忌の森に入り出会った少女。無垢すぎる彼女との出会いは世界の秘密にも繋っていた。『星の災禍』とは何か。真実を知った時、少年は選択を迫られる。彼女を救うか、世界を救うか。ユハナもアシュリンも、ラッカウスも守りたいのは同じ。ただ優先順位が違うだけという哀しい結末。最後のシースティの独白は涙が出た。幸せになってほしかったな。
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まりも2015/02/1547星の災禍で故郷と家族を失った少年ラッカウスが「禁忌の森」に住む少女シースティと出会う事から始まる物語。グロリアスハーツ以来の淡路作品でしたが「花守の竜」を思い出させる静かなファンタジー作品で面白かった。交流を重ねていく内にお互いの心が近づいていく過程、やがてやってくる悲劇の運命に抗うためにラッカウスが取った手段と読後感も含め温かくて、切ない綺麗な物語でした。二人の時間がまた動き出すことを願うばかりです。えいひさんのイラストも素敵でした。こういうしんみりする作品に合った絵柄ですよね。
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よっち2015/02/1446星の災禍で故郷と家族を失い神官を目指すことになった少年・ラッカウスが、星の災禍のことを調べるうちに禁忌の森に忍び込み無垢なる少女・シースティと出会う物語。狭い世界しか知らなかった二人のやりとり、お互いを想う気持ちはとても微笑ましかったですが、知ってしまったがゆえに彼女の過酷な運命と向き合うことは避けられなくて、そんな二人がともにあるためにラッカウスが下した決断は、これまで長く続いていた呪いの悲劇を断ち切るとともに、彼女への純粋な想いを貫いてみせた哀しくも美しい物語でした。えいひさんの表紙絵も良かったです。
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佐島楓2015/04/0331ラッカウスとサースティの交流をもっと見たかった。映像化したらきれいな作品になると思う。
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