南都あやかし帖 君よ知るや、ファ-ルスの地
発売日 :
2015/03/25
『からくさ図書館来客簿』の仲町六絵が描く、ジャパネスク・ファンタジー
南都。京の都のごとく栄えるこの都市に、異国の血を引く青年妖術師・天竺ムスルがいた。彼のもとには、あやかしに関わる刀剣や事件が舞い込んで――古都を舞台に紡がれる、ジャパネスク・ファンタジー。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 605円(本体550円+税)
- ISBN: 9784048650700
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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真理そら2022/05/0756天竺ムスルこと楠葉西忍が実在の人物で貿易に活躍していたとは思いがけないことだった。この作品は立野氏の娘との馴れ初めを描いたファンタジーとして楽しく読める。が、こんなダイナミックな人物はもっと長編で読んでみたい気もした。歴史雑誌連載の短編集なので勉強になる話も多かった。
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hirune2017/07/2944天竺ムスル-楠葉西忍-実在の人物なんですね。平安時代は面白い人物が多いなぁ。まぁ妖術使いじゃなかっただろうけど。金貸しムスル、業突く張りだけど物の怪やら亡魂やらが良いように面倒を見るのが結構イイヒトなのにワルぶってるのが可愛いです。この前読んだ「桜風堂」には白オウムさんが出てましたが、こちらはでっかいベニコンゴウインコさんです。堪らない可愛さ賢さです~~♡大好きです、こういう本☆
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ううち2016/06/0234室町時代もの。初めて知りましたがムスルが実在した人物とのこと。葉月に対して素直じゃないところが可愛らしい。しゃべる鳥・タラサもキュート。山桃のシーンがお気に入り。途中にあるコラムがとても興味深く勉強になります。江戸の時代小説が好きだけど、このあたりの時代物もハマりそうです。久々にダブり買いしましたが嫁ぎ先があって良かったです。
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はな2016/01/2132図書館本。室町時代に実在した人物を題材にしたということで、面白く読めました。ムスルは優しい人で良かったし、タラサが可愛い。登場人物誰もが良いなと思える人柄だったりもしていて血なまぐさい時代ではあるけれど、ふんわりしていたと思います。コラムもしっかりあり知らない歴史を知ることができました。おもしろかったです。
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よっち2015/05/0431室町時代、大和の興福寺にあった『天竺屋敷』に住む異国の地を引く青年妖術師・天竺ムスルと、彼のもとに奉公に出された葉月が、あやかしが絡んだ事件を解決する物語。物語の中で描かれる当時の情勢もなかなか興味深かったですが、金貸し業だったり謀反の噂だったり、あやかしへの対処だったり、いわくありげながら飄々としているムスルと、彼に接していくうちに心境が変化していく葉月の組み合わせがわりといい感じで、それにオウムのタラサがいいアクセントになって、味わい深い雰囲気になっていました。続きが出るようならまた読んでみたいです。
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