ようするに、怪異ではない。
発売日 :
2015/04/25
真相はつまり、怪異の仕業ではなくて――。新たな青春ミステリの決定版!
東京から鳥取の高校に入学した皆人は、変人美人・ハル先輩から「妖怪研究同好会」に勧誘される。なるべく関わりたくない皆人だったが、強引に巻き込まれて謎解きをすることに!? <よう怪>シリーズ第1弾!
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 770円(本体700円+税)
- ISBN: 9784041029299
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角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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へくとぱすかる2015/05/16107青春ミステリ。作者の出身である鳥取県の地方色が出ている点が興味をひく。妖怪を否定したい主人公と、妖怪を認めたい先輩とのせめぎ合いがシリーズ全体を包んでいる。キャラが立っているので、シリーズとしてのおもしろさも抜群。主人公は東京出身という設定だが、東京の地方としての特色を出すのではなく、逆に地方色を消すことによってその個性を成立させている。いわば東京を含めた首都圏というのは、日本のスタンダードと考えられているわけで、小説界に限らず、どの程度そのように認識されているのかについて考えさせてくれた作品。
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mocha2015/11/09101ようかいの〜せいなのね、そうなのね♪読んでいる間ずっとこのフレーズがぐるぐるしていた。鳥取県境港市、水木しげるさんの聖地にある高校の、妖怪研究同好会のお話。何でも妖怪の仕業だと主張するトトリちゃんと、妖怪を否定して謎を解明するミナトくん。軽いミステリーで会話がテンポよく小気味いい。最後の事件がちょっとイヤだったけど、設定もキャラクターも面白かった。妖怪リモコン隠しは、うちにも棲みついていそう。
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Bugsy Malone2017/02/2278入学早々、妖怪好きの先輩女子高生の有無を云わせぬ勧誘で妖怪研究同好会に入る事になった妖怪嫌いの主人公皆人。所謂主人公振り回されパターンなのですけど、何でも妖怪のせいにしようとする先輩ハルと妖怪などいない事を証明しようとする皆人のやり取りが何とも可笑しいです。舞台が水木しげる先生の出身地、妖怪ロードのある鳥取県境港市という所も泣かせます。安心して楽しめる青春日常ミステリーでした。
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papako2019/09/0363シリーズ遡って。冬目君とハル先輩の出会いの巻。落とし穴って!しかも、死体が埋まっているか確認してから張り込むって。その辺はいいけど、なんかあんまり好きな感じじゃない。とりあえず、もう1冊はやっつける!
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おかむー2015/05/2462出版社とか作家さんをフォローしてるツイッターで推しツイートをいくつも見かけたので「いけるか?」と期待はんぶん、「ステマか?」と疑いはんぶんで手を出してみたら、悪くはないけどパンチに欠けるといった感触。『もうすこしです』。水木しげるの出身地である鳥取・境港市を舞台にしているので妖怪に絡めるという味付け以外は、まぁテンプレどおりの巻き込まれ型探偵役の主人公と妖怪研究同好会のメンバーのキャラで展開する学園日常系謎解きモノ。春夏秋冬四人のメンバーのやりとりがテンポよく好感は持てる…それだけしか言えないな( ̄▽ ̄;
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