京極荘と百匹のうた猫 下京区花屋梅小路上ル

発売日 : 2015/06/25
たった31字に秘められた想い―― 古都京都を巡る、みやびな和歌の物語
古都の和歌には、みやびな謎が宿るという。
いけずな京男と紐解く、ふしぎな百人一首物語。

古都京都。町屋が立ち並ぶ花屋梅小路の一角に下宿「京極荘」はある。世話人の絹子が作る朝晩の手料理は絶品だ。
現在の住人は、おぼこさが残る女子大生の穂香と、隣部屋に越してきた昂季の二人きり。冷たい瞳で京言葉を話すいけずな昂季は、誰にも言えないみやびな秘密を抱えていた――。
二人きりの同居生活に戸惑う穂香だが、ある朝、昂季が大切にしている古い百人一首の本を開いたことで、二人の関係は一変する。
触れてはいけない一冊の本から始まる不思議の数々。わずか31文字の和歌を紐解けば、百人一首に秘められた“もう一つの想い”が今に蘇る―― 。

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みんなのレビュー

  • ゆかーん
    2016/02/11
    百人一首が好きな人には、ぜひ読んでもらいたい一冊!大学生の穂香さんが選んだ下宿先に同居するのは、謎の青年、昂季君。彼の部屋に置いてあった古い百人一首の本を、穂香さんが開いてしまった事で、和歌の絵がバラバラに消失してしまいます…。絵を元に戻すには、『うた猫』という和歌に取り付いた妖怪猫を成仏させるしかない様子。100首あるので、すべてを集めるには、どのくらいの月日がかかるのか…。今作では3首分のうた猫を集められましたが、あと残り97首。全て集めるまでこの作品は続いてゆくのでしょうか?穂香さん頑張れ!
  • はな
    2016/02/14
    図書館本。百人一首と猫、京都と気になるものがギュッと詰まった小説。うた猫と言う百人一首の想いが宿ったニャンコが本から逃げ出したのを捕まえるという内容で、3首とも好きな感じです。とくに2首目のストーリーは好み。この作品は好きだけど、きょう男のいけずの方向が何となくいらっとする感じでちょっと嫌だなというのと主人公は勝手に部屋に入って他人の物を荒らすという行為がNGだよね…と言うところが何とかならんかなと思いました。
  • ううち
    2016/06/04
    猫と化した百人一首の歌を一首づつ読み解いていくという御用はちょっとめんどくさいけど、柔らかく優しい物語。百人一首の解説も勉強にもなります。京都弁のツンデレ男子も良いです。下宿先の絹子さんのご飯が美味しそう。2巻も出ているようなのでチェック。
  • ちびめろ
    2016/03/24
    間違えて2巻を先に買ってしまいました。読もうとして“2”と書いてある事に気が付いて、本書を購入。危ない所でした…「京都」「百人一首」「猫」というキーワードにあざとさを感じないわけではありませんが、私も嵌ってしまったのでOKです。百人一首の短歌に他の意味を持たせる発想が面白いです。まったく馴染みがない訳でもなく、何となく知ってたりする歌を出してくる辺りに巧妙さを感じます。2巻はあるので、当然読みます。
  • 佐島楓
    2015/08/23
    ネタバレあり
    うーん、あまり大きく期待を裏切らなかったというか、想定内というか、先が読めてしまう展開でした(意地悪でごめんなさい)。百人一首と京都と猫というモチーフは悪くないのですが、人物造形がもうちょっと固まっていれば・・・と惜しく思います。アクロバティックな謎の開示を願います。