降霊会の夜に謎解きを 執事と令嬢の帝都怪奇録
発売日 :
2015/07/20
令嬢探偵と執事が織りなす、華やかな明治オカルト事件譚
一夜にして家族や使用人を惨殺された、嵯杏院伯爵家令嬢・薔子。事件の真相を知るため、生き残った執事の統真と共に探偵業を始める。貴族間の表沙汰にできない些細な事件を契機に、あやしい事件に巻き込まれ……。
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 704円(本体640円+税)
- ISBN: 9784040706597
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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佐島楓2015/09/2031ネタバレあり真実を知ることが、果たして幸せなのかどうか。そう考えずにはいられないほど、陰惨な物語だった。
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すみの2016/06/1221令嬢・薔子は伯爵の父と使用人の殆どを失う惨劇を経験。お嬢様、犯人を追うということで探偵業開業。18歳のいきおくれ気味・薔子と26歳イケメン執事の統真が依頼された事件の謎を解明していく。それまでの旧さと西洋文明の新しさとが混じり合った明治・大正期の華族社会はあとがきより作家さんのお好みらしく、私もちょっと覗いてみたい世界。凄惨な場面もあるが、やはり気になる薔子と統真…絶対次作をお願いします!だって、あの金髪の仮面の男、まだ正体がわかりませんもの。
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さや2015/08/1416★★★★☆時は明治のクリスマス。華族の嵯杏院家で殺人事件が起きた。生き残ったのは娘・薔子と執事の統真。事件を解明するため、2人は探偵として調査をするがー…。オカルトミステリー。ヒロインである薔子嬢が生き生きとしていたのが印象的で好印象。統真との掛け合いも面白い。美形で毒舌な執事って最強すぎる。恋愛がメインではないので描写は少ないが、統真の薔子に対する細やかな心情がまたいい。謎が全て判明して終わりではないので、多少のモヤモヤは残るものの最後まで楽しく読めた。続編があるなら、薔子と統真の関係の進展を希望。
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しゅてふぁん2016/01/1814タイトルの降霊会に惹かれて読んでみたのに、肝心の降霊会はどこ…?思ってた内容と違ったけど、薔子とトーマの会話がおもしろかったのでまぁいいか。確かに、煎茶と饅頭では優雅なティータイム、とは言わないかな(笑)
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shizuca2015/08/3112え、まさかそうくる? に驚きが隠せない一冊でした。降霊とくるからには霊関係の話かなぁと思っていたら、霊が語るんですね。ただ、記憶が封じられているから、薔子と統真は地道に謎をとくしかない、ラストに近づくにつれて徐々に全体が浮かび上がるのはよかったかな。梢の正体、はじめはマダムが同性愛者かと思ったんですが、違う展開になって驚きました。しかもラスト、梢いないし。いいキャラだったし、続きそうな雰囲気なので次巻での活躍を期待します。統真はいい性格したキャラだと思っていたら、あれれ結構純な子だったりするのかな。
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