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角川ビーンズ文庫の新刊
みんなのレビュー
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ひめありす@灯れ松明の火2016/05/2557全ての道はここへと敷かれていた。窮地に落ちる度に救われては奇声をあげて反発し、黄泉から吹く風の音を知り、流れる天狐の血を知り、家族を大切にする神の末裔を友とし、何物にも代えがたい掌中の玉に頼りにする事される事の喜びを知った。颯爽と空舞う天狗に越えるべき峰の高さを教わり、籠の中に閉じ込められ自らの手で喰い破る荒々しさを覚えた。長じるにつれて自覚した楔と枷。想いはもう記憶でしかない残り香。ただ一つ己の手で尸とした。櫻より愛しく螢の約束も叶わない。せめて夢の中でとももう願わない。道は全て敷かれて智られているのだ
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フキノトウ2016/02/1143ネタバレあり第9章道敷編・完結。読み初めて、相変わらずの陰鬱な雰囲気に挫折しかけましたがなんとか読み終わりました。大分前から、伏線て張られてたんだなという所がたくさんあって驚きました。...所々忘れているので、驚くに驚けなくて残念でした。途中から怒濤の展開で、敏次の場面では思わず固まりましたが、諦めず読んで良かったです。ただ、ラストの方の成親と脩子が心配です。次の章からはついに幕引きに向けて進むみたいですね。ほのぼのとした場面が早く読みたいです。
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ガーガー2015/12/1533ネタバレありりゅうさいの後悔と柊木姉妹の苦悩。死してなお道を守らないといけないなんて世の中残酷…。脩子は右大臣を追い返したり、近い将来藤花を手放すのを決めて大人になったな…、と思ったら衝撃のラスト。帝も敏次も無事戻ってきて万々歳なのかと思ったら、まだ戦いは続くのね…。
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nono2017/01/1120少年陰陽師「道敷編」完結、となってはいるものの話はまだまだ続く。一体智鋪とは何者なのか?長い間じっくり策を練り、陰陽師達の上を行くその力に翻弄される昌浩一行。紅蓮を始め戦える神将が殆どいなくなり、満身創痍の面々に心が痛む。作者容赦無いなぁ(;_;)長い物語も終盤に向けて加速して欲しい所。皆に幸せな時間が訪れますように。
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白火2015/12/0118件の予言は呪か。確かにしつこいくらいに言い聞かせに来てる感はあったし言われてみればという気はする。智鋪ではなく誰の式でもない件もいるのかな?と以前のPS2ゲームのイベントの一つを思い出して一寸考えてみたり。あと敏次が無事でよかったほんとに死んだと思った…成親はどうしたの。そして前巻で脩子姫もしかして…と思ってたらほんとにやってくれた、有難う…寂しいって、傍にいてほしいってあんなに願っていたのに、それでも彰子の想いを汲んで命じる彼女にじんわり胸が熱くなる。と思ったら最後…!これ次に短編集挟んで最終章かな…。
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