妖精は花蜜に濡れ
発売日 :
2016/01/30
おまえの花蜜が欲しい。おまえのすべてが欲しい。
高級キャバレー・エカルラート――それは蝙蝠王と人間の美女との間に生まれた麗しき“妖精”たちが一夜の夢を見せる場所。だが、その実態は妖精を囲う檻そのものだった。キャバレーの筆頭歌姫でありながら誰にも躰を許さず、己の出生を憂いていたイールは、満月の夜にヴェルレインと名乗る男と出会う。「お前を俺だけの妖精にする」と突然言い放った男は、莫大な金でイールの夜を買い、巧みな手管で翻弄する。絆されるイールだったが、実は彼に大きな企みがあることを知り…。
- レーベル: 角川ルビー文庫
- 定価: 638円(本体580円+税)
- ISBN: 9784041039496
角川ルビー文庫の新刊
みんなのレビュー
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honoka2016/02/0761ネタバレあり気になっていた初読作家さん。しかも葛西さん絵も相まりとても素敵。伯爵×ラフェリ(妖精)設定や展開は禁忌もありの結構エログロなのに楽しく読了。直系の兄エドガーのイールへの執着も気持ち悪くて良かった(エドガーという名はつけないで欲しかったけど)ラフェリ同士が仲良くいたわり合っているのに助けられたかも。
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たべもも2016/02/0140ネタバレあり★★★★☆。西洋のキャバレーを舞台にした吸血蝙蝠もの。蝙蝠一族が経営するキャバレーの踊り子の受けは、年に一度の休業日に祈りを捧げる為教会へ。そこで出会った不思議な男がキャバレーで自分を落札。何かを探るような話だけどキャバレーの真相を知った者はミイラになるまで吸血され殺されるので話す事は出来ない。その後も受けを何度も落札する攻めを好きになる流れは自然でした。受けも攻めもお互いに夢中なので基本ラブラブです。攻めの溺愛もかなり好きな甘さ。そして葛西さんのイラストが素敵過ぎてピッタリでした。
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nono2017/07/1024BL。19世紀末、キャバレーの歌姫イールと、彼を買う伯爵のヴェルレイン。この作者様、世界観が独特で、今回も蝙蝠王の支配に苦しむ妖精達の哀しい運命にのめり込みました。何より悲惨な運命の元に健気に生きているイールも可憐、登場こそ傲慢でしたが熱い男のヴェルレイン、二人の運命の交錯を楽しみました。最後が駆け足になったのは残念でしたが、幸せな生活も垣間見られて満足。濃密でほの暗い世界、楽しかったです。
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きなこ2016/07/0724電子版、鴇さん半額になっていたので思わずまとめ買い。キャバレーで歌い踊る美しいラフェリの隠された悲しみ、廃退的な淫靡さ、蝙蝠王の不気味さなどしっかりした世界観にどっぷり浸る。鴇さんのブログのショートで読んだサラマンダーの鱗(ドラゴンギルドのナインの物)の弾丸がここで出てきて、思わずニヤリ。イールだけでなく他のラフェリ達もそれぞれに幸せそうで最後はほっこり。
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卯月2016/10/0923ネタバレあり大好きなムーランルージュの空気を思い出しながら。面白かった!ハピエンで幸せな読後感だけど、蝙蝠一族が結集してまた良からぬことを企みそうで、不安が残ります…。ロイド&まだ繭っ子が一族を滅ぼすまでとか続編やりませんか。ラフェリちゃんずがたくさん出てきて、ドラゴンギルドといい鴇先生の持ち味ぽくて良いですね^^
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