近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係
発売日 :
2016/04/27
多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー登場。
母と二人で暮らす家で、遠い親戚の女子、和泉里奈と同居することになった坂本健一。里奈の控えめな性格や気遣い、女子校育ちの無防備さは、他人との距離に悩む健一に、初めて思春期の性を意識させる。同じ十七歳の女子と一つ屋根の下で生活していることを友人達にも隠そうとしていた健一だが、幼い頃からの腐れ縁、森由梨子に知られてしまい、彼女との距離感にも微かな変化がもたらされることに――。多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー。
- レーベル: ファミ通文庫
- 定価: 627円(本体570円+税)
- ISBN: 9784047340923
シリーズ作品
一覧で見る
ファミ通文庫の新刊
みんなのレビュー
-
ひめありす@灯れ松明の火2016/09/1684何で十七歳の夏はこんなに特別なんだろう。十六歳じゃまだ少し幼くて、十八歳だともう大人になりすぎちゃうのかな。何かが始まるのはいつだって十七歳の季節なんだ。挿絵がすっごく可愛くて、特に女子たちが可愛くて。古き良きライトノベルのちゃんとした血統だなあと思いました。何を書いてもどこか清純な印象の文章です。最後のあれなんてね!幼馴染み強気女子にしか許されませんよ!もだもだとして照れ臭い、おっかなびっかないたわり合う関係を書かせたら、ピカイチです。次の巻に期待したいと思います。主人公以外の男子達の恋模様も気になる。
-
まりも2016/04/2863遠い親戚の少女・和泉里菜と、同居する事になった少年・坂本健一の青春を描いた物語。最近滅多に見る事のないド直球な青春を描いたお話ですね。里菜との暮らしの中で初めて思春期としての性を意識してしまう健一の姿や、幼馴染の由梨子との関係が変わり始める瞬間等をとても丁寧に描いてくれたので、青春特有の甘酸っぱさや苦味を堪能する事が出来ました。とても静かな物語なので、派手さには欠けるけど読み応えは十分ですね。里菜との関係、由梨子との関係が今後どうなるのか気になるし、次巻も楽しみにしています。
-
よっち2016/04/2758母と二人で暮らす家で、同い年の遠い親戚の女の子和泉里奈と同居することになった高校生の坂本健一。彼女の出現によって様々な変化がもたらされてゆく物語。兄にコンプレックスを抱き他人との距離に悩む健一と、控えめながら女子校育ちで無防備な里奈。近過ぎるのにどこか遠い彼女を意識し友人たちに知られたくないと感じる健一に気づき、心穏やかではいられない幼馴染・由梨子。最近希少のオーソドックスな構成で、著者らしい繊細な心理描写は今回も健在。終盤にもたらされた波紋で今後どのような展開になってゆくのか、次巻がとても楽しみですね。
-
S.T.2016/05/0456ネタバレありタイトルとあらすじでピンときて直感で購入した作品。大正解だった!親の都合での同居、という王道のボーイ・ミーツ・ガールから始まる青春恋愛ストーリー。何と言っても物語から感じる瑞々しさが素晴らしい。ヒロインはもちろんのこと、やや無愛想で不器用な主人公が同居生活を始めた里奈に無意識のうちに惹かれ、彼女を気遣ううちに少しずつ変わっていく様がよかったです。危機感を覚えていた幼馴染の由梨子が偶発的なきっかけで行動に出てしまい動き始める関係。どちらと恋愛するのかといったことよりも、とにかくこの物語の続きを読みたいです。
-
ヒロロシ332021/04/0950遠い親戚の和泉里奈と同居する事になった坂本健一。 会ったときはぎこちなかったけど、友達や兄貴を通して少しずつ会話するようになった。 幼い頃からの腐れ縁の森由梨子に一緒に住んでる事がバレて微かな変化をもたらす。 環境の変化で健一や里奈、由梨子気付かないが少しずつ変わっていく17歳と言う思春期。これからどうなっていくのか。 電子版で読みました
powered by
レビューをもっと見る