鉢町あかねは壁がある カメラ小僧と暗室探偵
発売日 :
2016/06/18
探偵は、壁越しに推理する――部活と少女と少年の爽やか学園ミステリ!
弓道部、漫画部、学園際、修学旅行……美しい被写体を追い求める写真部・有我遼平に周りには難事件が続発。しかし、正体不明の女生徒は事件の真相をことごとく言い当てる。探偵少女と写真少年の推理と恋の推理劇。
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 660円(本体600円+税)
- ISBN: 9784041041284
角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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散文の詞2020/02/1565安楽椅子探偵ものだとタイトルでは気が付かなった。 推理小説は好きなのだが、この安楽椅子探偵ものは苦手だ。 しかも、理屈っぽい文章と変にこなれた感じの会話、それが高校生の間で行われるという違和感。 取るに足らない事件が続発して、壁を隔てた推理が行われるのだが、当然、会話のみで話が進んで、解決してしまうのである。 そりゃ、安楽椅子探偵だから、複雑なトリックなんかには挑めないから、おのずとこんなものかで済んでしまう。 やっぱりこのジャンルは苦手だ。
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よっち2016/07/0435幼馴染ながら今は微妙な関係の写真部・有我遼平と占い女子・鉢町あかね。たびたび事件に遭遇する遼平を、推理を伝える謎の「壁越し探偵」となって救う青春ミステリー。あかねが密かに営む占い師の依頼者と事件がリンクしていたりで、距離を置きながらも意識する遼平を正体を明かさないままたびたび救う展開。凄まじい洞察力を発揮するのに、不器用過ぎて遼平に気づいてもらえないこじれ具合が切なかったですが、それでも二人のすれ違いのきっかけとなった過去の事件と今がようやく繋がって、これからの変化を期待させるラストはとても良かったです。
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あゆみ2016/08/1724★★★☆☆ あらすじの「壁越し探偵」という言葉に惹かれ購入。写真部の有我が遭遇した事件の話を聞くだけで事件の真相を言い当ててしまえる丹子の洞察力がすごい。丹子が請け負う占いと事件がリンクしていたり、カメラを巡る現在と過去の事件の真相を解くことで有我と丹子のすれ違いの原因が明かされたり、最後のどうする?どうなる?の引きなど、設定や文体と話の展開は好み。でも自分勝手で責任転嫁する登場人物が多くキャラの魅力が乏しい。
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とも2016/07/2621ネタバレあり写真部男子と占い少女の安楽椅子探偵もの?設定や壁越しの丁々発止なやり取りは好きなんだけど登場人物がしっくりこないというかぼやけてるというか…少し残念。人見知りだけど負けず嫌いで挑発的な鉢町さんやいい人かと思いきやなかなかどぎつい熊倉さんとかちょっとちぐはぐな印象でした。謎解きに関しては面白かったけど若さゆえの自意識みたいなのをよくそこまで推察できるなぁと感心。というか年取ったなぁと実感しました。
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ミィ2016/07/2416ネタバレあり校内で占い師をしている鉢町あかね。写真部の有我が巻き込まれる事件を、彼に正体を隠しながら解決していくお話。なかなか面白かった。鉢町さんの良い子さがあまり読み取れず、有我くんが鉢町さんを好きになった理由は?だったけれど、設定はとても良かったと思う。
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