トリプルエ-ス 君のいない夏に、なくしたものを探して
発売日 :
2016/07/12
あの夏の夢のつづきを、もう一度俺たちではじめるんだ――
「オレの代わりにインハイに出場して欲しい」卒業アルバムに現れた夕のメッセージ。幽霊となった親友の願いを叶えるため、慎一郎はかつて夕とダブルスを組んでいた竜輝に声を掛けるが、彼はテニスを辞めていて――。
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 682円(本体620円+税)
- ISBN: 9784040720104
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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合縁奇縁2023/12/0294ネタバレあり「オレの代わりにインハイに出場して欲しい」卒業アルバムに現れた夕のメッセージ。幽霊となった親友の願いを叶える為にテニスを始めた慎一郎。慎一郎はかつて夕とダブルスを組んでいた夏目に声を掛けるが、夕の死に責任を感じテニスを辞めていた。「西之園の思いを尊重したからこそ、やめたんだ。西之園は殺されたのさ。この僕にね」 親友を亡くした二人の少年がテニスを介して変化し、親友の死の真相を解き明かしていく話。親友の死の謎に迫るミステリー要素が強く、テニスの練習風景や試合のシーンが少ないのが惜しい。夕の死亡は自殺なのか?
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佐島楓2016/08/2940感情表現の面で共感できなかったのと、場面描写があっさりしすぎている。文章も硬い印象を受けた。
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流之助2018/05/3132献本に当選した記念すべき1冊。今まで積んでいて申し訳なかった。青春の1ページを描いた爽やかなストーリー。亡くした親友、そして相棒、兄へのそれぞれの思いが瑞々しい。それぞれの挫折感や感情面でのしこりも、若さならではという感じ。ただ、少し惜しい点もあり。一つ一つの行動に対する動機づけの薄さ、やや無理のあるノートの仕掛けがそれだ。やや物足りなさを感じる。主人公以外の人物の掘り下げももう少しほしいところ。テニスの好きな10代向けの作品かな。
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そのぼん2016/11/2524亡くなったはずの親友からのメッセージを寄せ書きの中から発見した男子高校生が主人公の物語でした。人が亡くなっているので設定としては重いですが、主人公がポジティブなせいかスラスラと読み進めることが出来ました。嫌いな雰囲気ではないですが、全体的に『繊細さ』がもう少しあれば、もっと感情移入が出来たかもしれません。
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いこたす2016/10/1515友の遺志と克服の物語▶︎数ヶ月前に事故で亡くなった友人から卒アルの寄書きを通してメッセージが届く。曰く「ダブルスでインハイを目指してくれ」と▶︎進学した高校で名指しされたダブルスの相棒を見つけテニスに誘うが頑なに拒否されてしまう…その理由は?そして“あの事故”は本当に事故だったのか?▶︎死者が遺志を伝えてくれると言うのは残された者の願望なのだろうな(;_;)▶︎BDPりとさんありがとう!
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