狂気の沙汰もアイ次第

発売日 : 2016/10/08
水を飲んだら、無差別殺人。監禁期間は無期限。
宇宙人により遠く離れた星まで拉致された、山口健次ほか地球の男女7人。彼らは宇宙人から「《アイ》を理解するために、あなたたちを観察する」と宣言される。脱出不可能な集団生活の中で、皆に与えられる水分は「飲むと人を殺したくなる水」だけ。当初は、殺人衝動なんて理性で抑えられると自分に言い聞かせていた山口だが──。
人は水を飲まなければ乾き、飢え、死ぬ。理不尽な絶望の中に見つけたわずかな希望とは? そこに賭けた山口のたどり着く結末は? 殺したくない! 殺されたくない! 衝撃のサスペンス・ストーリー。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 715円(本体650円+税)
  • ISBN: 9784048924030

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みんなのレビュー

  • ナカショー
    2016/12/04
    宇宙人によって囚われた7人の男女。アイを理解するために観察するといって出される水には飲むと殺人衝動を引き起こす水で・・・・・・な話。捉えられたパニック感がいい感じに出ていてとても良かったんです。デスゲームに近いけど、宇宙人はゲームじゃなく観察がしたいのである意味デスゲームよりもたちが悪いですね。だけどラストは以外にも悪くない読了感で驚きました。てっきり1巻完結だと思ってたので、続きが出ることに驚きです。果てさて、次はどんな感じになるのやら・・・・・・。楽しみです。
  • ひぬ
    2022/04/05
    宇宙人により拉致され、「飲むと人を殺したくなる水」を与えられた主人公・山口健次と男女他6名。「アイ」を理解したいが為人間を観察すると宣言され、突発的に集団生活を送る事となる7人ですが、殺人衝動を抑える事は難しく…かなり異色なサスペンスでした。宇宙人はもちろん、謎の水であったりと面白い舞台設定でした。真相自体はかなり唐突で唖然としました。一応綺麗に収まってはいますが、中盤はかなりエグかったので後味は少し悪いです。
  • ツバサ
    2016/10/10
    ペース数の割に早く読めて、物語の展開の仕方が上手だと思った。救いの無い話で終わるかと思ったら、最後にひっくり返って、良い後味で終われて安心しました。読んで良かったです。今後注目の作家さんの誕生かな。
  • 真白優樹
    2016/10/12
    宇宙人に愛を知る為の観察対象として拉致された七人の男女が生き延びる為に、殺し合う物語。―――血と屍の上、示されるのは如何なる愛か。殺し合いを誘発する材料を与えられ殺し合う彼等、その中で示されるのは家族としての愛、誰かを愛する狂おしい程の愛。そして愛を受けた宇宙人は愛を知って目覚め、創造主へと反旗を翻す。鮮血に塗れ陰惨で凄惨で陰鬱なこの物語、だがそこで示されるのは各人の様々な愛の形。それに触れ、少年は自らの愛を定義し、創造主に叩きつける。後味が悪く、だがどこか爽やかな物語はどこへゆく。 次巻も楽しみである。
  • リク@ぼっち党員
    2016/10/09
    ネタバレあり
    『アイ』たった二文字の言葉に込められた思いとはなんなのか。 面白かった。こういうの好きだわ。まあテーマの割に山口とヒロインたちの関わりが薄かったのがちょっと気になるところか。 『アイ』を知るために拉致され「飲むと人を殺したくなる水」を与えられた7人。これのエグさは自由なところ。殺すのは自由意思。殺されるではなく殺したくなる衝動に怯えるというのは性格悪いな…。 そんな中で山口がまだないに『アイ』を教え少しずつ変わっていくのがよかった。結局『アイ』に絶対も完璧もなく、でもどんな形であれそれは『愛』なんだろう。