からくさ図書館来客簿 第6集 冥官・小野篁と雪解けの歌

発売日 : 2016/10/25
古都・京都から贈る優しく温かいライブラリ・ファンタジー、第六集。
冥官・小野篁が京都の一角に「からくさ図書館」を構えてから一年。
“偽書”を紐とき“道なし”を天道へ導く。そんな篁たちの役目は、現世にも天道にも豊かな縁を結んでいた。
 愛弟子・時子が自らの成長の証と向き合うなかで現れた“道なし”は、伊勢神宮に仕えた最後の斎宮・祥子内親王。
 時子が篁に提案したのは、からくさ図書館に集うお客様の力を借りる方法で……。 
 ひと巡りする季節。長い時を越え、時子が篁に贈る歌。
 二人は、かけがえのない春へと歩き出す――。
 悠久の古都で紡ぐライブラリ・ファンタジー、第六集。

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みんなのレビュー

  • スズ
    2018/05/17
    現世への未練で成仏できずに彷徨う魂『道なし』を天界に送る冥官・小野篁、賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)の二代目斎院の新人冥官・時子は野宮神社に参拝に訪れるが、そこで出会ったのは道なしとなった伊勢神宮最後の斎宮・祥子だった…。淳和天皇の退位によって2~4歳の僅かな時しか斎院になれなかった上、元斎院として結婚を許されず十代の若さで病死した時子、南北朝の動乱で伊勢の土をついぞ踏めなかった後醍醐天皇の娘・祥子。時代に翻弄された二人ですが、時子には師の篁が、祥子には忠臣・北畠顕家が寄り添っていた事が幸いだと感じました
  • dr2006
    2020/03/07
    現世に惑う道なしを冥府へ送る要職にあり、私設図書館を営む冥官小野篁と時子の物語の第六集。これまで登場したゲストキャラが大勢再登場し、京都の四季が一巡りしたことでシリーズの終焉を悟った。勿論、総括的ラスト3話も良いが、「餅花びより」は登場人物の立ち位置やキャラ、日常がぎゅっと凝縮された様な短編で、シリーズへの感慨に熱涙が滲む。篁の過保護の発作(笑)と時子の成長に触れ、冥官ならずも、自分の「現世を生きる為のよりどころ」について考えさせられた。沢山あるシリーズものの中でも続きを切望したい作品。とても良かった。
  • ゆかーん
    2017/03/08
    シリーズ最終巻。「からくさ図書館」がこの世に現れて1年。篁と時子は、町の人々と上手く関係を築きながら「道なし」を天道へ導く仕事を続けています。身分の違いで関わることのなかった二人が、現世で仲睦まじく仕事をする様子に幸せを感じました。しかし、閻魔大王の側近「応神帝」が役目を終え、跡継ぎとして時子を候補に選んだことで、二人の関係に再び亀裂が入ります。篁とこの世に留まる道を選ぶのか、跡継ぎとしてあの世に戻るのか…。1200年の時を超え、生まれ変わった二人が再び再開できる日を願います。これで終わるのが残念です。
  • 真理そら
    2022/04/20
    このシリーズはこれで完結。というか篁と時子の物語は始まったばかりというべきか。1200年後に生まれ変わった篁と時子はどんな京都を見るのだろうかと一瞬めまいしそうな気分になったけれど、街の様子は変わっても人の営みはあまり変わっていないのかもしれないとも思ったりした。二人の周辺の続きはとなりの晴明さんシリーズで垣間見ることにしよう。このシリーズのおかげで小野篁像がガラッとかわってしまった。
  • カメ吉
    2019/10/25
    シリーズ完結編。今回は篁の孫の小町に纏わる話で大津の小野神社でないのが残念。しかし八瀬の近くの三宅八幡宮や叡山電鉄が出てきて馴染みがあり楽しめた。後半はシリーズのクライマックスに突入して今までの登場人物が出てきて懐かしかった。そして大団円な結末だったと思います。このシリーズは京都の知らなかった事を教えてもらった気がします。この作品の登場人物は『晴明さんシリーズ』にも出てくるんで寂しさは半減です。楽しいシリーズでした。