まるで人だな、ルーシー 2

発売日 : 2017/05/01
「おまえはなにもしてないだろ?」「ううん。“私たち”がしたんだよ」
「おまえはなにもしてないだろ?」
「ううん。“私たち”がしたんだよ」
御剣(みつるぎ)の問いに、その少女・スクランブルは感情豊かに応える。少女の姿に展開するBOXへ代償を捧げ、1分間の願いを叶える人身御供。御剣、氷室(ひむろ)に続く3人目は、その能力を使わない高校生の美術部員・鶴見凛(つるみ・りん)。世間から評価されない彼女の絵から、欠落したはずの『好き』という感情を想起し、御剣は戸惑うが――。

業界騒然、超撃の零真似ワールド。第21回スニーカー大賞《優秀賞》受賞作、第2巻。

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みんなのレビュー

  • よっち
    2017/04/30
    スクランブルの力を使わないと決めた乃音が出会った美術部員・鶴見凛。世間から評価されない彼女の絵に欠落したはずの感情を想起したことで、彼女に興味を持つようになってゆく第二弾。感情が欠落しているがゆえに無自覚な美少女ハンターと化した乃音が重ねる不幸な誤解と、危うい均衡の上に成立していたそれらが迎えた必然の結末には何とも切ない気持ちになりましたが、一方で複雑な想いが錯綜しながらもそれだけでは終わらない辺りに本作らしさが滲み出ていると思いました。この物語が果たしてどこに向かうのか、続刊出たらまた読んでみたいです。
  • ツバサ
    2017/05/04
    物語的な面白いというか思考の深みが、とても頭に残るので良いですね。1巻では評価しきれなかったですけど、2巻読み終わったら癖になってしまいました。手放しで褒められないですけど、とても満足感があります。人間味を失っていく御剣がヒロインを惚れさせて、切り捨てるのはなんて残酷な痛みを与えるんだろうと思いますが、それで終わらないのがこの作品の魅力ですね。次巻が出るなら是非読みたいと思います。
  • 真白優樹
    2017/05/07
    箱の力を使わないと決めた乃音が、新たな宿主と出会いその絵に感情を見出す今巻。―――無くした感情が心を揺さぶる時、そこに待つ結末とは。歪、あまりにも歪。だがそんな状態だからこそ目が離せない。そんな乃音のどこか儚げな行動は誤解を重ね、その誤解で作られた塔が崩壊する時、そこに待つのは不幸で幸福な結末で。不幸と幸福が彩る独特の味が更に際立つ今巻は、更に言葉で語るのが困難になっているが、前巻の味が好きな読者様にはお勧めしたい。普通では読めない、経験した事のない味が楽しめる筈であるから。 次巻も楽しみである。
  • ナカショー
    2017/08/31
    相変わらず不思議な読了感。凄く面白いというわけじゃないけど、どうしようもなく続きが読んでみたいと思える不思議な作品。次巻があればまた読んでみたいです。
  • 彼方
    2020/04/09
    自身の構成要素と引き替えに1分間の願いを叶えるエキセントリックボックス。箱を使いつづけ欠落した乃音は同じ所有者でありながら、能力を使わずに画家のプロを目指す鶴見に出会い惹かれてゆく…第2巻。相変わらず文が詩的というかテンポの良い…例えとかのセンスも抜群ですらすら読めて感性に刺さる…。今回もいい意味で悪趣味な、ゾクゾクする流れといいますか…壊れた自分を救い変えたい乃音、忘却…願いのすれ違いと…想いの強すぎる、登場人物の全力の人生を感じる…しかし氷室が何かヒーローになっててとりあえず、綺麗に収まりましたね…。