蜜華の檻 堕ちた麗人
発売日 :
2017/05/01
「家」に捉われた麗人は、支配者の執愛にどこまでも堕ちていく――。
「困っているなら助けてやる」屋敷を売らなければいけない程に困窮した華族家の長男・千秋に手を差し伸べたのは、かつては対立し、会いたくないと思っていた同級生――眞鍋だった。千秋と病弱な姉ごと屋敷を引き取るという資産家の眞鍋の提案に、やむなく従う千秋。美しい姉が目当てではと疑うが、眞鍋は不自然に千秋に触れ、過去の過ちを呼び覚ます。その感情に目を背けていた折、三人の関係を大きく変える事件が! 独占欲を剥き出した眞鍋は、千秋を夜ごと陵辱して…。
- レーベル: 角川ルビー文庫
- 定価: 682円(本体620円+税)
- ISBN: 9784041055694
角川ルビー文庫の新刊
みんなのレビュー
-
honoka2017/04/2945ネタバレありカラー口絵は天蓋のカーテンが絶妙な位置に…いや凄い。昭和初期の戦後、元新華族でやり手な眞鍋×没落旧華族で美しい千秋。わかり易い再会愛。「華族を扱った話としては定番の没落系」それ作家さん自ら仰るのね★コミコミ特典表紙イラストカードは保管場所検討中★ペーパー「接吻」魔性な千秋にメロメロな攻め視点。
-
miyu2018/10/2544なんですかこれ、いいわ!笠井御大の表紙エロに騙されるが中身はほぼ『無意識両想い』で途中までエロはほぼ無し。成り上がり新華族の眞鍋高明は自分を尊大に見せながらも実は心から華倉千秋を大切に慈しんでいるのが読み手にも見え見えだ。一方で当の千秋は没落華族である身の上を憂いつつ最後の矜持だけは守ろうと意地を張り猛烈焦れったい。そんな千秋も本当は高明を憎からず思っているのが手に取るように分かるのでさらに萌えるではないか。一瞬自分が昏めの純文学を読んでいるのかと錯覚した。文華先生の抑えた文章と時代設定がとても光る良作。
-
たべもも2017/05/0743ネタバレあり★★★☆☆。戦後に事業が成功した成金攻め×残されたのは家だけの没落華族受けの再会もの。戦後、父が自殺し病弱な姉を守るという気概だけで生きてきた受け。最後に残された家も手放さなければならなくなった時に現れた学生時代のライバル攻め。攻めの言動には受けへの想いが滲み出ているので、囲われた生活の中でもツラい感じはなく読みやすかったです。ルビーだからかな。最後の最後に両想いになったし、最後が駆け足気味だったのが少し残念。笠井さんのイラストがピッタリ!洋装に褌…、素晴らしいです。楽しく読了。
-
芽2018/01/2037ネタバレあり対立していた新華族の眞鍋×旧華族の千秋。 戦後の多額の財産税によって没落してしまった華倉家。そのことで、千秋の父親は自殺してしまいお金もない状態で屋敷も手放さざる得なくなる。 そこで10年ぶりに対立していたはずの眞鍋が手を差し伸べてくる。 昭和の香りが漂う文章や二人の会話のやり取りが本当にレトロ感がただよっていて、すごく良かった。 眞鍋が千秋を手放したくない執着心も堪らなかった。
-
青龍2017/05/0532こういう設定(時代も)好きなので、楽しめました。王道ではあるけど、攻めと受けのパターンも、いい。以外とあっさりラブラブになって、物足りないのは否めないけど、イラストは堪能した。褌に拍手!
powered by
レビューをもっと見る