キリングメンバー 遥か彼方と冬の音

発売日 : 2017/05/10
選考会で物議をかもした、第23回電撃小説大賞最終選考作が登場!
ある朝、学校の理科準備室で桜井夏希が殺された。密室殺人だった。当日学校を休んでいた遠藤彼方は、友人の山崎快斗から事件の話を聞き、不謹慎ながら興味を惹かれる。刑事である山本観月と柴田旭は捜査に乗り出し、被害者の父である桜井秋園もまた独自に犯人特定を急いでいた。
 事件が起きても日常は進む。彼方と快斗は、休日近藤此方と遊んだり、また彼方は翌週の放課後、恋人である久保詩織と談笑しながら下校する。しかし、そこで観月に声を掛けられたことから事態は急転する。
 次々と不審死を遂げる学校関係者。連続殺人犯と連続誘拐犯。六年前に起きた凄惨な事件とその被害者。全てに関与する一人の人間。夏希の死をきっかけに、あらゆる歪みが露呈する。これは、謎を解き、犯人を暴く物語──ではない。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 693円(本体630円+税)
  • ISBN: 9784048928854

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みんなのレビュー

  • ましゃ
    2017/10/31
    これは問題作。ライトノベルで出てるけど中高生は読まない方がいい。学校で起こった殺人事件をきっかけに六年前に起きた凄惨な事件へと繋がり、その被害者である全てに関与する一人の人間へ‥。生きるため、正義のため、嫉妬、復讐とそれぞれが理由をつけて殺人を犯すんだけど何も解決になってない。どんな理由であれ殺人を犯した者に説得力なんて無いと私は思っている。それでもセリフや文章が上手く感じたため私はこの作品に引き込まれました‥「あなたは何も悪くない。運以外は、何も」これは確かに、謎を解き、犯人を暴く物語‥‥‥ではない。
  • まりも
    2017/05/14
    学校の理科準備室で起きた殺人事件。その事件がきっかけとなり周囲の歪みが明らかとなっていく物語。全く共感出来ないサイコパスたちばかりが登場し、物語の結末も救いがない上に後味も最高に悪い。だけど物語に溢れる狂気と怒涛の展開に乗せられて一気読みできる。正直この作品をオススメする事は出来ないけど、この衝撃は確かにスゴイですね。これは癖が強すぎる。あんまり自分の好きなタイプの作品ではないけど、こんなモノを書ける作家さんは貴重だと思うし、今後も頑張って貰いたいな。次回作も期待してます。
  • アウル
    2017/05/11
    ネタバレあり
    確かにこの話はあらすじ通り、謎を解き犯人を探す話ではなかったな。主人公が全てをやり直す話といったところかな。読み終えた感想としては、内容は全くと言っていいほど救いが無いし、何だか凄く読みにくかった上に読後感の悪さだけが残ったかな。最終的に何が言いたかったのか自分の読解力では解らなかった。
  • たこやき
    2017/10/06
    学校内で殺された生徒会長。その死の謎を探る生徒、そして、理事長……と、最初はミステリ小説的な流れなのだけど、読み進めるうちにだんだんとおかしな方向へ。中心にいるのは、かつて「医師」によって作り上げられた 最強の処刑人たち。やがて、彼ら、そして、様々な思惑を持つ者たちによる殺し合いに発展していって……。誰が誰なのか? そんな絞り込みと、殺伐とした雰囲気が一つの味であるのは確か。ただ、視点移動が多く、途中で何が何だかよくわからない状態になってしまったりもする。
  • 真白優樹
    2017/05/11
    一件の殺人事件を契機に、被害者の周りの者達の抱える歪みが露呈する物語。―――噴出する歪みの先、全てが繋がる先は闇ばかり。誰もが皆、救えない程壊れている。救えない者達が交錯し、狂気と血が迸る先に救いなんてありはしない。これはそんな誰も救われぬ物語であり、救えぬ壊れて歪んだ者達の中、幾多の屍を積み上げた先に二人が幸せを探す、何も解決も救いもしない物語である。遺されるのは後味の悪さ、咽る味。だけどそれでも心に刺さる何かを見てみたいという読者様には、是非とも読んで頂きたい物語である。貴方には、何が見えるだろうか。