優雅な歌声が最高の復讐である

発売日 : 2018/02/10
走れないフットボーラーと歌えない歌姫の、出会いと再生と恋の物語。
俺からサッカーを取ったら何も残らない。
挫折から立ち上がる、少年と歌姫の物語。

 俺は怪我でサッカーを辞めた。他にやりたいことなんてない。そんな灰色の高校生活で出会ったのが、歌姫の瑠子だった。学校中に注目される瑠子は、夢を失った俺には近寄り難いけど、その瑠子から合唱コンクールで指揮者に指名された。なんで俺が――?
 私は歌えなくなってアメリカから帰ってきた。クラスのみんなは歌姫「RUKO」に期待している。でも、本当のことを言えず辛い時、サッカーをやめて無気力になった隼人がいつも助けてくれる。隼人はかつては眩しかった。私のことは覚えていないみたいだけど、また輝きを取り戻して欲しいと思ってる――。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 737円(本体670円+税)
  • ISBN: 9784048936705

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みんなのレビュー

  • よっち
    2018/02/10
    怪我でサッカーを辞めて灰色の高校生活を送る隼人と、歌姫として学校で注目される瑠子。近寄り難い存在だったはずなのに、ふとした繋がりからお互い意識するようになってゆくボーイミーツガール。周囲に上手く溶け込めない瑠子をさりげなくフォローする隼人と、そんな彼への評価が変わってゆく瑠子。お互い消化しきれない葛藤を抱えていて、強気なのに不器用で繊細な瑠子との出会いから隼人も少しずつ変化して、もがきながらも一緒に乗り越えようとする二人の関係と、強く心に訴えかけてくる熱い想いはとても真っ直ぐでぐっと来るものがありました。
  • かわゆきか
    2018/02/28
    自分は音楽鑑賞もスポーツ観戦も殆どしないけど、リアルに伝わってきてとても楽しめたし、凄く心が熱くなるお話でした。合唱が最後に繋がるのも良かった。「月に向かって手を伸ばせ、たとえ届かなくても」いい言葉ですね。最後にサッカーやって欲しいのか聞いて「私に聞かないでよ。」との返しが愛情を感じる。
  • ひかはる
    2019/04/12
    ネタバレあり
    最高でした 大好きだったサッカーをやめ、ゾンビのように生きていた隼人は瑠子と出会い変わっていく。一方の瑠子もやりたいように歌が歌えず苦悩する。 お互いがお互いの支えになっていけるなんて素敵。 …それにしても瑠子の可愛さは反則級だ。
  • アウル
    2018/02/13
    ネタバレあり
    あらすじ買い。挫折した少年少女がお互いに立ち上がり夢に向かって再び歩み始めるボーイミーツガールなお話。夢破れ自暴自棄になっている主人公、そんな中でも信じてくれる人がいる限り救われる。いい青春モノだったのは間違いないんだけども個人的には所々書き方が鼻につく感じがしたところがあった。
  • 真白優樹
    2018/02/11
    怪我で挫折した少年と、歌を無くした歌姫の少女が繋がり、恋が芽生え始める物語。―――無くした輝きを探し、君にまた手を伸ばす。青春とは輝きである。だが同時に、青春とは痛みである。そして、青春とはかけがえのない時間である。そんな時間に大切なものを無くした痛みに苦しみ、懊悩する2人。そんな2人が出会い、まるで連星のように惹かれ合い、お互いがお互いの背を押し夢の残滓に向き合わせる。そこにあるのは捨てられない感情。この物語は間違いなく傑作である、そう言える。だからこそ、沢山の人に読まれてほしい。 うん、面白かった。