グランドスカイ
発売日 :
2018/02/24
田舎のクラブ存続を懸けて繰り広げる青春群像劇。
群馬の片田舎にあるスキージャンプクラブに突如運営停止の危機が迫る。存続のためには、今季の大会でメダルを三つ取らなくてはいけないのだが──。
不登校気味で自分が楽しく飛ぶことしか興味がない松前至、センスはあるのだが恋愛で結果が左右される横沢翔子、親友に勝つため、徹底した理論で飛ぼうとする岩倉航一。突然現れた“オリンピックドタキャンコーチ”が弱小クラブの代表として選抜したのは、そんなクセだらけの選手たちだった。
突如メダル奪取を指示された少年と少女たちの葛藤と成長を描く青春グラフィティ!
不登校気味で自分が楽しく飛ぶことしか興味がない松前至、センスはあるのだが恋愛で結果が左右される横沢翔子、親友に勝つため、徹底した理論で飛ぼうとする岩倉航一。突然現れた“オリンピックドタキャンコーチ”が弱小クラブの代表として選抜したのは、そんなクセだらけの選手たちだった。
突如メダル奪取を指示された少年と少女たちの葛藤と成長を描く青春グラフィティ!
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 737円(本体670円+税)
- ISBN: 9784048936934
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
-
相田うえお2018/05/02130★★★★☆18034 ほんと成田さんは何故か当方のツボにハマるんです。これもいいなぁ〜。最初は、ちと当方が読むには話の設定が青臭さ過ぎ〜とも感じたんですが、自分にもそんな情熱を注いで何かをしていた時期があったなぁ〜と、その頃の熱い気持ちを思い出してしまって、思いのほか楽しく読めました。群馬の弱小スキージャンプクラブの話で、体育会系的なノリの中に恋愛話などが絡まってまして、スキーがよく分からない方でもバッチリです。あとがきも成田さんの人柄が感じられる素敵なものでした。猫飼ってるのかぁ。にゃんこ仲間だ!
-
佐島楓2018/02/2760すがすがしい気分になった。鬱屈を抱えながら、スキージャンプに挑む少年少女たち。所属するクラブが廃部になってしまう瀬戸際に、彼らは跳べるのか。ひとつ間違えばクサくなってしまうような青春ドラマを、白銀の世界におき衒いなく扱っている。オリンピックシーズンにこの作品を読める特別感がとてもよかった。
-
ユメ2018/03/0247オリンピックの余韻に浸りながらの読書にぴったりだった。存続の危機に瀕したスキージャンプクラブにやってきた、オリンピックドタキャンコーチの上馬。彼の教えによって子どもたちの才能が花開いてゆく姿がとても爽やかだ。上馬は、スポーツをすることは生き様を学ぶということだと言う。ジャンプに真剣に打ちこむことは、たとえ成績という結果をもたらさなくとも、人生のどこかで希望を囁いてくれるのだと。ボロボロになっても飛び続けた上馬の言葉だからこそ、胸に響く。その上馬の指導を受ける航一の「諦められない才能」という表現も実にいい。
-
山口2023/01/0527ネタバレあり群馬の弱小群北スキージャンプクラブが、市からの補助金打ち切りの話が持ち上がり、クラブ側はクラブ存続の危機に際し、元オリンピック代表で競技時ドタキャンした経歴を持つ上馬隼人をコーチに招聘、不登校で競争意識がなく競技歴が浅い中学2年の松前至、センスは抜群だが失恋して飛ばなくなった高校2年生横沢翔子、同じく高校2年の理論派岩倉航一の3人を選抜、補助金継続の条件の今季公式戦3位以内の3回以上獲得を目指す。まぁ結果的には3回獲得するんだけど、行政がこんな条件を出したらアカンと思うけどなぁ。補助金の額が知りたいわ。
-
kitten2018/05/3122図書館本。成田さんの青春スポーツものというと、ベンチウォーマーズ以来かな。テーマはまさかのスキージャンプと実にマニアック。誰が企画したんだろ。でも、丁寧に取材して書かれたんだろうな、と思った。少し癖のあるかわいい子供たちばかりたった。これがかけるなら、次はカーリングでも書いてくれないかな。リザルトで終わらせたラストが良かった。評価、星3。スポ根の王道ストーリー。
powered by
レビューをもっと見る