姉は魔法も使えないから、僕が生身で世界を救う。

発売日 : 2018/03/10
姉さん! 魔法少女なんてやめてくださいッ!
「姉さん、魔法少女なんて許しませんからね!」
不出来な姉と過保護な弟の歪んだ愛の物語。

 料理にお風呂に下着選びまで、全て弟の臨吾任せの姉の梨々に転機が訪れる。臨吾が目を離した隙に小動物(生意気なハムスター)にそそのかされて、魔法少女になる契約を結んでしまったのだ。
「お願い、りんごくん。魔法少女、やってもいいでしょ?」
「ああクソ、やめてくれ。『世界を救う』なんて、冗談じゃない――」
 臆病なくせに志だけは立派な姉に、迫り来る化物を倒して世界を救う大役が務まるはずもなく。じゃあどうすればいいのか? 結論、姉に代わって弟が物理で敵を倒すしかない……。
 これは、不出来な姉と過保護な弟の歪んだ愛の物語。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 671円(本体610円+税)
  • ISBN: 9784048936804

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みんなのレビュー

  • まりも
    2018/03/18
    これは料理にお風呂に下着選び、全てを弟任せにする姉と、姉の為に自分の全てを捧げる弟の歪な愛の物語。この姉弟愛は決して美しいものではない。むしろ歪みに歪み、病的なまでに行き過ぎたものである。世界の危機だとか、魔法少女だとかそんな全てが霞んで見えてしまうくらいに突き抜けてしまった二人の姉弟の純愛。これはその闇を受け入れれるかどうかで判断が分かれる作品であり、読後も複雑な気分になる1冊でもある。著者の作品はどれも癖があるけど、その中でも今作はかなり人を選ぶ作品やね。色々とスゴい。
  • しぇん
    2018/03/10
    うーん。自分にはあわない物語でした。あらすじとタイトルからコミカルな物語を想像して読み始めましたが、基本、病的な姉弟愛要素が加わったシリアス寄りの話でした。ただの中学生に何だかんだ倒される敵とかに世界の危機とか言われても何か腑に落ちなかったりとなのもマイナスだったかなと。あと肝心の姉弟が自分には魅力的に映らなかったのもだめだったのかなと。
  • 中性色
    2018/03/22
    某クソゲーかのような。ぶっちゃけ魔法少女とかはほぼ関係なくて、姉弟の絡み見てるだけがほとんどな上にほぼ一方通行というのが。その実現的ななさが一種の特殊性を生んでいるというか。逆にネズミたちの話の方が現実のように見える
  • よちたか
    2018/03/30
    まどマギ以降、ダークな世界観の魔法少女ものは一つのジャンルとして確立しており、これもその系統かと思っていたが、あまり魔法少女は関係なかった。メインは歪な共依存関係にある姉弟の愛憎劇。こういういかれた主人公は大好きだし、生身で姉の代わりに化物と戦い、心身共に壊れていく前半は傑作の予感がしたものの、後半色々と日和り過ぎ。甘い恋愛ものが好きな層には前半のハードモードが受けないと思うし、ダークな雰囲気が気に入った人ほど、安易なハッピーエンドに拍子抜けすると思うので、もっと方向性を明確にした方が良かったのでは?
  • 真白優樹
    2018/03/11
    弟に頼りきりの姉が魔法少女となり、過保護な弟が物理で敵を殺戮する物語。―――愛があれば、命を賭ける理由となる。この姉弟、正直に言うと黒に限りなく近いレベルで歪んでいる。だが、歪んでいても愛があるからこそ命を賭けれる、前へ進める。その姿には一種の純粋さこそ垣間見える。そんな2人の血と血臭舞い踊る、狂的にして恐的な戦い。カタルシスも胸躍る展開も関係ない、でも確かに光るものがある。それを如何なる名前で呼ぶか、是非とも読んで一考してみてほしい。そんな深淵な一筋縄ではいかぬ物語である。 次巻もあるなら楽しみである。