冥王と獣のダンス

発売日 : 2000/08/25
少年兵士と奇蹟使いの少女。その出逢いは、世界の運命を握っていた――
僕はバード・リスキィ。僕が生きているのは、奇蹟軍と枢機軍が果てのない戦争をいつまでも続けている世界。特殊能力者“奇蹟使い”である僕と妹のアノーはこの愚かな時代を変えるべくある計画を実行したが、それは僕らの予測を超え、戦場で敵同士として出会った若者と少女の数奇な運命を導くことになる。少女の名は夢幻。彼女は十七歳の戦略兵器。そして若者は報われぬ一兵士に過ぎなかったが、実は彼、トモル・アドこそが僕らの戦争世界の運命を握っていたのだった。――これは戦い殺しあい、出会ってすれ違う人々と夢をなくした機械達の叙事詩。悪夢と未来を巡るこの凄絶な舞踏会から、僕らは逃れることができるのか……。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 627円(本体570円+税)
  • ISBN: 9784840215978

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みんなのレビュー

  • しぇん
    2021/01/04
    再読。個人的に上遠野先生の作品で屈指に好きなボーイミーツガールの物語。昔は続編を待っていましたが、流石にもう無理だろうなと。外伝の伏線などもあった筈ですが、クロスワールドの何処かで回収されたのかも物語りが多すぎてわからず。多すぎて追いかけるのも辛いので、なんか全シリーズの繋がりを書いた解説本欲しいなとか関係ないことも思ったりしました
  • しぇん
    2017/01/12
    エンペロイダー完結記念に再読。評判は今一だったみたいですがボーイ・ミーツ・ガール物語として個人的には好きな作品です。純情すぎる二人の恋物語の結末と、お人好しの彼がどんな未来をつくるのか結末が読んでみたかったなと。三部作という事でタイトルだけは発表されているとか何処かでみましたが今こそリメイクして出してくれないかな……と。
  • 神太郎
    2012/05/27
    時代としては無資源時代という地上を舞台にナイトウォッチシリーズと少し被るかどうか辺りの時代。奇蹟使いという能力者たちと枢機王率いる枢機軍との戦いを描く。基本的にはボーイ・ミーツ・ガールなんだけど、清々しい位でブギーポップシリーズなんかよりは青春色強い気がします。勿論、上遠野作品全体を通して読んでいるならばおもわずニヤリとするシーンがいくつかあり!いま、一番続編刊行を待っているシリーズなんですが、あと2冊(予定では)。いつ出るんだろ?電撃でなくてもいいから出してほしいなぁ。
  • サト
    2011/06/05
    上遠野浩平の著作の中でも、単品としてもシリーズとしても楽しめる一作。SF設定を背景にした科学兵器と超能力者の戦争、能力者同士の戦闘には興奮。少年と少女のどきどきする出会いを軸に、群像劇で自我の強い個性的なキャラたちが活躍するのは魅力的。意外な展開もあって隅から隅まで面白かった。むしろもう少し長くても良いほど。「虚空牙」という上遠野ワールド共通の単語が出てくるので、他作品との繋がりにも期待していたら、繋がってるのかどうか微妙な年代だった。ともあれ一つの未来の世界が垣間見える妙味なSFファンタジーだった
  • シナモン
    2016/02/27
    単発作品のため今まで未読でしたが、最近のブギーポップシリーズに関係しそうなので読了。時系列的にはナイトウォッチシリーズの後の一番未来の話になるのかな。奇蹟使いと枢機軍とが戦争している世界でのボーイミーツガールもの。ブギーポップの世界からこんな未来になって環境が変化しても、新旧人類が争っているのは相変わらず。不条理な世界で何を選択しどう生きるかを強く考えさせられるので、上遠野作品は好きだなと再認識。