吉原百菓ひとくちの夢 弐
発売日 :
2018/08/25
泣いて、笑って、明日また頑張れる。心温まる、ひとくちの”人情の味”。
江戸の吉原一、料理が美味いと評判の見世・美角屋。そこで働く菓子の料理番・太佑のもとには、今日も様々な想いを抱えた者が訪れる。不祥事を起こし落ち目となった歌舞伎役者、最後の登楼にきた馴染みの老爺、初めての客どりを控えた遊女見習い……。
『生きるための食事ではない、ひと時の幸福のための菓子』を作り続ける太佑は、彼らにどんなひとくちの菓子を届けるのか――。
2018年《メディアワークス文庫賞》受賞。心温まる人情菓子物語、涙と感動の第2巻。
『生きるための食事ではない、ひと時の幸福のための菓子』を作り続ける太佑は、彼らにどんなひとくちの菓子を届けるのか――。
2018年《メディアワークス文庫賞》受賞。心温まる人情菓子物語、涙と感動の第2巻。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784048939553
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みんなのレビュー
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佐島楓2018/08/2863草次郎と成瀬の関係は太佑と朝露のそれとも重なるようで不憫である。太佑はそれでもひとくちの夢のために菓子を作り続けるしかないのだ。そこに著者の優しさと厳しさを読み取った。
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野のこ2019/11/2159「ひとくちで消える淡い夢、夢を見せるということは心の一部になること。」大佑と朝露の想いも成瀬と草二郎の恋心も切なかった。お互いを思っていても、気持ちはすれ違う。 「別に今すぐに答えを出すようなことでもない。人の気持ちは変わるものだ」いつかは進まねばいけないけどちょっと甘いもんで一服も大切。少し焼きすぎた香ばしいカステイラ、食べてみたいな。あとがきで江中さんに親近感。追いかけたいです。
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真理そら2019/10/0952吉原で生まれ育った太佑はこのままずっと吉原で暮らすのかどうか悩ましい、誰もいなくなった建物の中を駆け回る夢のような気分になる日が来るかもしれず…。前作に比べて少し切ないお話だった。
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はるき2019/01/0233ビックリするぐらい、潔い幕引きでした。もっと巻数を重ねても良さそうなのに。それぞれが自分らしく生きていく。あり得ないことをあり得ないという姿勢が好感度大。
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ぽぽ♪2018/10/0826ネタバレあり吉原の見世で菓子の料理番をしている太佑。そこで出会う客の悩みを菓子で癒やす、ほっこりした雰囲気が好きです。成瀬と草次郎の交わることの無い未来が切なかったです。太佑と朝露の関係も同様ですよね…優しいけど、現実はままならないのが切ないです。
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