Hello,Hello and Hello piece of mind

発売日 : 2018/08/10
出会いと別れを繰り返し、それでも僕たちは明日を歩く。
これはわたしが紡いだ、あの夏から続く“願い”の物語。
そして――
これは僕に届いた、いつかの春へと続く“希望”の物語だ。


「わたしたちは最後の瞬間、お互いに向かって同じことを願ったの。会いにきて、名前を呼んでって。だって、それは――」
 大学生活も終わりの足音が近づいてきた春の日に、僕は見知らぬ少年に声をかけた。その横顔はやけに真剣で、切実で、かつての自分に重なった気がした。
 こんな風に新たな出会いを紡ぎ、僕は明日を歩いていく。いつか失った“願い”を手に、幸のように笑う“誰か”のもとへ。再び辿りつくことを祈りながら。

 電撃文庫MAGAZINEに掲載され、好評を博した短編3本に加え、書き下ろし中編『Contact.214+1 僕たちの辿りついた場所』を収録した待望の続刊が登場!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 671円(本体610円+税)
  • ISBN: 9784048939584

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

シリーズ作品

電撃文庫の新刊

  • 陰キャの俺が席替えでS級美少女に囲まれたら秘密の関係が始まった。 2
    陰キャの俺が席替えでS級美少女に囲まれたら秘密の関係が始まった。 2
    美少女たちの言いなりになるのも陰キャの使命!?
    星野星野 (著者) / 黒兎 ゆう (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする
  • ゲーム・ウィズ・スローン 無限死行
    ゲーム・ウィズ・スローン 無限死行
    逃げ場のないデスゲームと化したVRSLO。攻略に挑む少年の運命は――
    夏海公司 (著者) / SOLANI (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする
  • この青春に、別解はない。 デルタとガンマの理学部ノート 2
    この青春に、別解はない。 デルタとガンマの理学部ノート 2
    理系部活×日常の謎、第二弾。さあ、青春のフィールドワークへ。
    逆井 卓馬 (著者) / 遠坂あさぎ (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする
  • 最強の悪役が往く~実力至上主義の一族に転生した俺は、世界最強の剣士へと至る~ 2
    最強の悪役が往く~実力至上主義の一族に転生した俺は、世界最強の剣士へと至る~ 2
    最凶の悪役、力を求めてエルフの里を蹂躙する!
    反面教師 (著者) / Genyaky (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする
  • 死なない少女の屍体は、ここに。
    死なない少女の屍体は、ここに。
    不死身の騎士団長は、なぜ殺されたのか。
    築地俊彦 (著者) / 切符 (イラスト)
    発売日: 2025/07/10
    電撃文庫
    試し読みする

みんなのレビュー

  • 黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
    2018/08/18
    ネタバレあり
    【ここが僕たちの辿りついた場所だった。一人ぼっちはもう、どこにもいない(春由)】本編では語られなかったエピソードの番外編や由希を忘れてしまった春由のその後。春由と由希が星や海を見に行ったお話や春由の高校生活、朱音の恋のお話など本編を読んだあとだとめっちゃ胸を刺すような切なさや愛しさが溢れてくるものばかり。春由とハルトの交流も微笑ましく、胸がいっぱいになり、由希の願いや希望がまた春由の元へと届いていく。世界や春由が由希を忘れてしまっても、読者は決して彼女のことは忘れない。番外編も素晴らしき感動作でした。
  • ami*15
    2018/08/15
    メインストーリーの前作では「儚い」だとか「切ない」といった言葉が思い浮かんだのですが、今作では「幸福」や「希望」と前作に比べると比較的前向きな言葉が読後思い浮かびました。短編4本は物語の基本的な世界観を知らなくてもそれなりに楽しめる印象ではありましたが、由希の境遇などを知っているとより深く味わうことができるエピソードだったし、『僕たちの辿りついた場所』のエピソードは本編のその後の話ではあるけどどこか由希の面影を感じさせられ、全体的に今作は幸せが溢れていたかのような物語でした。このシリーズのタイトルには→
  • ひかはる
    2019/05/22
    昔の話と、214回の恋のあとの話。きっと忘れてしまっていてもユキの残滓は残ってるんだなぁ。記憶よりももっと深い所で覚えているんだって思えた。最後の声はやっぱり…?
  • Akihiko @ VL
    2021/08/26
    葉月文さん2冊目の読了。Hello,Hello and Helloの後語りをするアンサーノベル。切なさに全振りした本編とは違い、希望や願いを感じさせてくれる内容でした。ただ、後語りするにしては長編過ぎるうえに、本編の補完にしては弱いというのが正直なところ。中途半端な掘り下げで、立つ鳥が後を濁していった形だ。本編の3〜4年後を想定して構成させられていましたが、個人的には婚約前夜、もしくは数十年後の想いを一部描いて欲しかったです。
  • 佐治駿河
    2025/05/26
    本編の番外編。本編が好きな人なら楽しく読める一冊。本編の間を埋める物語がいくつかと後日談が収録されています。本編の余韻を残した終わり方も良かったので、個人的には後日談は無くても良かったかもと思っています。でもこの作品が好きな人の多くはこの後日談を気に入る方も多いかもと思います。